スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

ちょっと便利な携帯小道具

ちょっと便利な携帯小道具

 今回は「常時携帯していると意外に役立つ携帯小道具」として、ポケットに収まるサイズの携帯ツールをご紹介したいと思います。どれもワタクシの愛用品で、なるべく入手性の良いものを選んでみました。

いろいろな小型ツール類を携帯して持ち歩いています。毎日、ではないですが、たまに「あー持ってて良かった♪」と役立つツール類です。一部刃物を内蔵するものもありますので、携帯時は十分ご注意ください。

 まずは、鍵と一緒にキーホルダーなどに吊しておくと役立つツール類から。イロイロありますが、何かと便利なのがNITEIZE(ナイトアイズ)の「DOOHICKEY QUICKEY TOOLS」です。Amazonでは1273円で売られているようです。

NITEIZEの「DOOHICKEY QUICKEY」。鍵のサイズのツールで、5つの機能がアピールされています。

 機能的には、先端が2mm幅のマイナスドライバーで、その横もやや尖っているので「何かを引っ掻く、引き裂く」という用途にも使えます。キーホルダー穴の部分は厚めで力を込めやすいので、ダンボール箱のガムテープを引き裂いて開梱するような用途にも実用的です。波刃部分はわりと鋭く、梱包紐をブチッと切断できます。

 ヤスリ部分はあまり鋭くないので、使えないことはないですが、実用性は低いですな。あと、欧米のマルチツールにはだいたい栓抜き機能が付いていますが、どうでしょう、役立つシチュエーションは少なそうな気がします。

 さて、もうひとつ。これもNITEIZEで、「DOOHICKEY KEY TOOL」です。Amazonで673円で売られているようです。

NITEIZEの「DOOHICKEY KEY TOOL」。カラビナタイプのマルチツールで、キーホルダーなどに吊しておけます。7つの機能がアピールされています。

 ワタクシ的には、コレをコインドライバー的に使うことが多いです。先端は約10mmのマイナスドライバーで、薄めですが臨時的にコインドライバーとして使うことができます。カメラにクイックシューを装着するときや、ボタン電池使用機器の電池蓋を開くときなどに使う感じ。

 ただ、それ以外の機能はほとんど使わないかも。レンチも定規も、そして栓抜きも、ワタクシ的には使う状況が全然ありません。でも本体が薄く軽めで携帯性が良く、コインドライバー代わりになるということで、けっこー役立っています。

 続いてもうひとつ。スエカゲツール(S.E.K.)の「栓抜き型ツールキーホルダー KTH-3」です。Amazonで460円で売られているようです。

スエカゲツールの「栓抜き型ツールキーホルダー KTH-3」。小指大ほどの細身のツールで、コインドライバー機能もあります。また、マイナスドライバー部はカメラ用の大/小変換ネジの小さな溝にマッチし、回すことができます。

 いろいろな機能があるツールですが、ワタクシ的にはカメラの雲台周りで使うドライバーとして役立てています。コインドライバー機能があるので、クイックシューなどをカメラに装着するときに使えます。

 それに加え、マイナスドライバー部は、カメラ用雲台底部などによく使われている「大小変換カメラネジ」(3/8インチの大ネジ穴を1/4インチの小ネジ穴にする小さなアダプタネジ)を回すのにも使えます。カメラバッグに吊しておくと便利です♪

鍵束に吊せる刃物

 お次は刃物です。外出先で、ちょっと何かをカットしたいことってありませんか?

 ワタクシは多々あります。衣類にタグを結び留めている樹脂の極細コードとか、食品が入った樹脂袋とか、そういうの。

 そんな、ほんの少しカットできれば済むというシチュエーションがアリガチなので、SWISS+TECH(スイステック)の「Utili-Key 6-In-1」を持ち歩いています。ネット通販での実勢価格には幅がありますが、1000円前後です。

SWISS+TECHの「Utili-Key 6-In-1」。鍵のカタチをしたツールで、開いて各種機能を使います。閉じるときにキーホルダーのリングを挟めば、金具などナシでキーホルダーに吊せます。6つの機能がアピールされています。

 コレもう何年も使ってますが、とても便利♪ 鍵1本分のサイズなので邪魔にもなりません。ナイフ部分を多用しますが、非常に小さなサイズのプラスドライバーやメガネ用マイナスドライバーも時々役立ってくれます。

 オススメの一品ですが、コピー品が多く出回っているようです。できれば専門店などでよくチェックしてから購入したいところです。

 もうひとつ「切るツール」として鍵束に吊しているものがあります。ビクトリノックス(VICTORINOX)の「ネイルクリッパー」です。爪切りですな。Amazonで1200円前後で売られているようです。

ビクトリノックスの「ネイルクリッパー」。閉じると鍵サイズの棒状で、開くと爪切りになります。爪ヤスリも付いています。端にキーホルダー取り付け用のリングがあります。

 正直なところ、これだけで両手の指の爪を切ろうと思うと、かなりストレスがたまります。刃も小さく切れ味も平凡。常用する爪切りにはならないと思います。

 ただ、特定のシチュエーションでは大いに役立ちます。たとえば、爪先が割れてしまって、それを丸くカットするくらいの用途になら十分使えます。爪の先がナニカの拍子でギザギザしてしまい、衣服に引っ掛かって不快、みたいなときにはヤスリが役立ちます。

 また、爪と指の境目にできがちな「ささくれ立ち」を爪切りの刃でカットすることもできます。爪切りとしては軟弱気味なんですが、けっこーイロイロと役立ってくれる一品です。

出先で「ハサミ」を使いたいっ!!

 ずっと以前から、外出先でハサミが必要になることがたびたびありました。文具を持ち歩いていた頃は、ペンケースにハサミを入れていましたが、モバイルPCを使うようになってからはペンケースを持ち歩かなくなったり、荷物を極力減らしたくなったりして、小型のハサミを使うようになりました。そんな中でいちばん長く使っているのがレザーマン(LEATHERMAN)の「Micra (マイクラ)」です。レザーマンツールジャパン直販価格で5400円(税込)です。

レザーマンの「Micra」。人差し指サイズのマルチルーツです。ハサミ、クリップポイント・ナイフ、ピンセット、爪ヤスリ/甘皮取り、マイナスドライバー(特小)、マイナスドライバー(中)、平型プラスドライバー、栓抜き、定規の9種の機能がアピールされています。カラーも豊富なようです。

 マルチツールとしては非常に小型ですが、使い勝手はなかなか良いです。いろいろな機能がありますが、とりわけ「ハサミ」は切れ味がよくて実用的。刃は小さいものの力が込めやすく剛性も高いので、紙はもちろん、あまり厚くないブリスターパックなども小気味よく切れます。というわけで愛用しております。

 ただ、こういうマルチツールの類は、ナイフを内蔵しているものが多く、常時携帯が憚られるかもしれません。また、持ち込んではいけない場所もあります。

 そういうときに持ち歩いているのが、ビクトリノックス(VICTORINOX)の「スイスカード」シリーズ。カードサイズの樹脂ケースの中に、複数のツールが収められているという小道具です。

ビクトリノックスの「スイスカード」シリーズのうちのひとつ、「スイスカード T」。クレジットカードサイズで厚みは4mm。ボールペン、爪楊枝(樹脂製)、ピンセット(毛抜き)、爪ヤスリ、マイナスドライバー(小)、ピン(針)、ハサミ、レターオープナー、スケール(mm)、スケール(inch)の10種の機能がアピールされています。

 ツール類の全体的な使い勝手は悪くないです。ツール種類のチョイスもさすがという感じ。このセットから「レターオープナー」(実質的にはナイフ)を抜き取って携帯すれば、いろいろな場所に気兼ねなく持ち込めると思います。もちろんハサミも。

 ただ、このハサミは、ビクトリノックスのナイフ型マルチツールに内蔵されているものと同様。至って臨時的なもので、切れ味はソコソコで、力もあまり込められません。

【オマケ】ちょっとオススメのキーホルダー

 最後にちょっとオススメのキーホルダーをいくつか。どれもNITEIZE(ナイトアイズ)の製品。最近ではNITEIZE製品が多くのホームセンターや雑貨店などで扱われているので、わりと購入しまくりだったりします。

 さておき、使ってみてかなりイイ感じだったのが「INFINI-KEY」です。手軽に使えるキーホルダーで、カラビナ機能もあります。Amazonで645円で売られているようです。

NITEIZEの「INFINI-KEY」。カラビナ兼キーホルダーというイメージの製品で、カラビナの開閉部から鍵などを通していけます。

 この「INFINI-KEY」、要は鍵を二重リングなどに装着したり外したりする面倒が少ないんですな。二重リング+カラビナ的な金具、という組合せで鍵を束ねている方も多いと思いますが、同様のことが「INFINI-KEY」のみでできます。

 ただ、非常にラフに扱うと、カラビナ部の留め具が外れるかもしれません。カラビナとしてはわりとしなやかなので、あまり力が加わるような使い方には向かないと思います。でも、持ち歩く鍵を頻繁に変えたいような場合、非常にスムーズに使えるキーホルダーではあります。

 もうひとつ、汎用的なカラビナを。「S-BINER」シリーズです。ご存知の方も多いと思います。最近ではとても入手性が良くなっていますな。

NITEIZEの「S-BINER」シリーズ。S字のカラビナ的金具で、いろいろな用途に汎用できます。サイズや素材も豊富です。小さいサイズのものを使えば、そのまま鍵を束ねられるキーホルダーとしても使えます。中央にLEDライトを内蔵したタイプもあります。

 この「S-BINER」シリーズ、素材感丸出しなので、若干ハードな印象になるかもしれません。ただ、最近では小さいサイズの入手性も良くなってきました。小さいサイズは案外かわいらしい雰囲気なので、一度サイズ感や感触などを確かめてみるといいかも、です。

 使用感は上々。シンプルな構造ながら使い勝手がよく、まずまず剛性もあります。去年に真鍮製の「S-BINER」シリーズを買いましたが、使い込むと色がくすんで味が出てイイ感じです。でもこのシリーズ、全体的にちょっとお高めかもしれません。

 てな感じで「常時携帯していると意外に役立つ携帯小道具」を紹介してきました。これらの携帯可能なツールが、より快適な行動につながれば幸いです。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。