スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

モバイルバッテリーでUSB-LEDライト♪

モバイルバッテリーでUSB-LEDライト♪

 最近のワタクシ内でブームなのが、USB-LEDライトです。パソコンなどのUSBポートに接続すると点灯する、USBポートを電源とするLEDライトですな。こういうタイプのライトを「USB-LEDライト」と呼称するのが適切かどうかは、イマイチよくわかりませんが、このテの製品をアレコレと買っては試し、ときには気に入り、ときには玉砕したりしております。

左はよくあるタイプのUSB-LEDライトで、たとえばノートPCのUSBポートに挿して手元灯りなどとして使える製品です。フレキシブルなアームがなかなか実用的。右はコードタイプのUSB-LEDライトで、ある程度自由な位置にセットできます。

 今だから正直に申しますと、このテのUSB-LEDライトが出始めの頃は「何に使うんだろう?」と思っていました。USB-LEDライトの商品写真でよくあるパターンは、ノートPCのUSBポートにセットして「キーボード周辺を明るく照らす」というイメージです。

 しかし、キーボードってそんなに明るく照らす必要は……どうなんでしょう? ノートPCなら液晶画面の明るさでキーボード面はある程度照らされていますしネ。コード式も同様、PCのUSBポートを敢えて電源にしてLEDランプを使うのって……LED式の懐中電灯的製品のほうがいいような!?

 まあ、オモシログッズとしてのUSB-LEDライトには惹かれるところがありました。また、夜間のフライトでノートPCを使いつつドキュメントを読むようなケースでは役立つのかもしれません。でも、ワタクシにとっては「うーん……」的に、その必要性において疑問符が浮かびがちなUSB-LEDライトでした。

 が、ここ数年でモバイルバッテリーが大容量化&低価格化しつつ一気に普及したことから、USB-LEDライトに対する価値観が変わりました。

 単純な話ですが、USB-LEDライトって、給電可能なUSBポートがあれば照明器具になるわけですな。そして現在、多くの人がモバイルバッテリーやUSB-ACアダプタを使用中。クルマのダッシュボード付近や掃除機にまでUSBポートが付く時代。USB-LEDライトは、多くの場面で活躍する最も身近なLEDライトになった、と感じている次第です。

 また、USB-LEDライト製品もイイ感じに進化していて、明るさはグングン上がり、価格はどんどん下がり、種類も豊富になっています。モバイルバッテリーを常用している人にとっては、照明器具を携帯するなら懐中電灯の類ではなくUSB-LEDライトのほうがいろいろと有利かもしれません。

半球状のUSB-LEDライトとモバイルバッテリー。常時携帯するモバイルバッテリーに、必要に応じてこういったUSB-LEDライトを装着すれば十分明るいLEDライトとして使えます。USB-ACアダプタと明るすぎないUSB-LEDライトを組み合わせれば、常夜灯的なランプとして利用できるかもしれません。

 なんだかイロイロな可能性がありそうなUSB-LEDライト。というわけで継続的にアレコレと物色しているわけですが、わりと良い製品がいくつか揃いましたので、今回は各種USB-LEDライトについて少々。モバイルバッテリーと組み合わせると高い汎用性を発揮するゼ、的な観点でレポートしてみたいと思います。

1本あるとけっこー役立つフレキシブルアームタイプ

 まずはフレキシブルアームの先にLEDライトが付いたタイプから。USB-LEDライトと言えばこのタイプをいちばん多く目にするのではないでしょうか?

 モノとしては、以前にスタパブログでも紹介しましたが、アユートの「タッチセンサー USB LEDライト」が、まずオススメです。理由はその価格。1本が税込みで568円です。

アユートの「タッチセンサー USB LEDライト」。フレキシブルアーム式で、赤矢印の部分にタッチすると照明をオン/オフできます。光源色は白。明るさは、手元を照らせば本を読める程度で、光源を直接見ると数十秒残像が残る感じ。光を壁に反射させれば、暗めの常夜灯というイメージで使えます。

 こういうフレキシブルアームタイプのUSB-LEDライトの場合、モバイルバッテリーと組み合わせると、モバイルバッテリーが台座となり「自由に置ける卓上LEDランプ」として使えます。本体がわりとコンパクトで軽いので、携帯性も上々です。

 用途はいろいろ見つかると思いますが、ワタクシの場合は先日の出張で役立ちました。出張先のホテルで寝る前に夜景を見ながら一杯飲るのが楽しみだったりするんですが、部屋の灯りを点けて夜景なんか見てると外から丸見えですな。そこで手元(のグラス)周辺だけを照らすようにフレキシブルライトを曲げつつ、このUSB-LEDライトを使ったらバッチリ♪ 外から見えちゃう心配もなく、くつろげました。

 なかなかイイ!! これは追加購入!! とか思って同じモノを買おうとしたら、現在在庫切れな感じ。タッチセンサー無しのフレキシブルアームタイプUSB-LEDライトならもっと安価なモノがあったりしますが、微妙にオモチャっぽく……。

 そこでさらにイロイロ探してみたら、サンワサプライの「USBタッチLEDライト (USB-TOY85)」という製品を発見しました。明るさやタッチでのオン/オフなどは上記製品とだいたい同じで、税込み1480円と割高。ですが、アーム部とライト部が分離でき、携帯にはより都合がよい作りでした。

サンワサプライの「USBタッチLEDライト (USB-TOY85)」。ブラック(USB-TOY85BK)とホワイト(USB-TOY85W)があり、ヘッド部をタッチするとオン/オフできます。読書可能なレベルの明るさ。ヘッド部とアーム部は分離できます。

 フレキシブルアームタイプのUSB-LEDライトで、さらに携帯性が良いものもあります。ワタクシ的にわりと気に入っているのがAmazonで売られていたOAprodaの「USB LEDライト フレキシブルタイプ」という製品です。835円で売られていました。

OAprodaの「USB LEDライト フレキシブルタイプ」。長さ約17cmで、細身の部分が自由に曲がります。質量は約40g。光源色は白。シリコンのような手触りのシンプルなUSB-LEDライトです。

 このUSB-LEDライト、明るさ自体は前述2機種のUSB-LEDライトより少し暗い程度で、まあまあ本を読めるレベルではあります。が、アームが短くLEDライト部が低い位置になりがちなので光があまり広く行き渡りません。広めの範囲を照らしたい場合、何か台を使ってやや高い場所に置く必要があります。でも携帯性は抜群。とりあえずいつものバッグに忍ばせておける感覚ですな。懐中電灯的な用途にも向きます。

 なお、わりと多くのUSB-LEDライトには電源オンオフスイッチがなかったりします。モバイルバッテリーでそういう製品を使う場合、モバイルバッテリーの電源オン/オフスイッチで、照明のオン/オフを行うことになります。

 また、そういうUSB-LEDライトをパソコンなどのUSBポートで使う場合、照明をオフにできませんな。Anker製などのモバイルバッテリーの場合も同様、モバイルバッテリー側に電源オン/オフスイッチがないものもありますので、照明がオフにできなかったりします。そういう場合は、「USB電源スイッチアダプタ」の類を使うと便利です。

AINEXの「USB電源スイッチアダプタ ADV-111」。USBの電源線のみオン/オフできるアダプタで、電源スイッチのないUSB-LEDライトと組み合わせて使うと便利です。Amazonで373円で売られていました。

 フレキシブルアームタイプのUSB-LEDライトは、作業用の手元照明なんかにも役立ちます。細かい作業のとき、照らしにくい箇所を自由に照らせたりして、ちょくちょく役立ってくれています。自作デスクトップPC内部のメンテナンスにも役立ちますし、クルマにUSBポートがあればマップランプ的にも使えますな。前述のように読書ができる程度明るいので、停電時にもバッチリ役立ってくれると思います。

懐中電灯モジュール的なUSB-LEDライト

 続いて、モバイルバッテリーにセットすれば「即席懐中電灯」として機能するタイプのUSB-LEDライトを。って、どのUSB-LEDライトでも「即席懐中電灯」として機能しますが、ここではモバイルバッテリーにセットし、モバイルバッテリーごと持って懐中電灯として使うスタイルのUSB-LEDライトをご紹介します。

 個人的にいちばんツボなのが、サンワサプライの「USB LEDライト(1W・最大48ルーメン) (400-TOY037LED)」という製品です。直販税込み価格は1280円。詳細はリンク先をご参照いただきたいのですが、モバイルバッテリーにセットするだけで「明るい懐中電灯になる」というシンプルさが気に入っています。

サンワサプライの「USB LEDライト(1W・最大48ルーメン) (400-TOY037LED)」。手のひらにスッポリ収まるタイプのUSB-LEDライトで、モバイルバッテリーにセットすればハンドライト的に使えます。オン/オフのスイッチはありません。光源は1W級の白色LEDで、直視すると目にダメージが加わる恐れがある程度明るいです。

 このUSB-LEDライト、懐中電灯で例えれば「明るい部類のLED懐中電灯」というイメージです。暗闇で小さめのモノを探すのに使えるレベル。停電時に天井を照らせば部屋全体をうっすら照らし、行動を撮れる程度の明るさになります。上の写真のように、モバイルバッテリーに2個装着すればさらに明るくなります。気に入ったので複数購入し、非常用照明としてモバイルバッテリーとともに常備しております。

 逆に、この照明を使って読書をするには、光を壁の巧い位置に反射させるなど工夫が必要です。用途によってはやや明るすぎるかもしれません。また、スポット光~ワイド光をなだからに調節できるフォーカス機能が付いていますが、光の拡散や集中にはややクセがあり、緻密に設計されたLEDライトと比べるとチープ感は否めません。そのあたりは値段なりの雰囲気ではありますが、1280円でシッカリ明るく汎用性もあるあたり、かなりツカエルUSB-LEDライトだと感じております。

 ほか、ワタクシが購入したものの中で良かったものを挙げますと、Amazonで売られていたノーブランドの「1.75W LED USBスポットライト」は安価なわりには明るくて好印象でした。ただ、ノーブランド品ということと、USBコネクタが若干傾いていることなど、作りや耐久性に疑問が残りがちです。

ノーブランドの「1.75W LED USBスポットライト」。Amazonで438円で売られていました。そのわりには非常に明るく、やはり光源は直視すると危険なレベルの明るさです。十分明るい懐中電灯として使えます。前述のサンワサプライの製品よりもコンパクトですな。

 ほかにも、こういったタイプのUSB-LEDライトはけっこー存在しています。しかも価格競争が激しいのか、既に底値っぽい価格に見えるものの、徐々に徐々に安くなったりもしています。ともあれ、モバイルバッテリーを使っているなら、ひとつ持っているとイザというときに懐中電灯として利用できて便利だと思います。

携帯性抜群のスティック型USB-LEDライト

 実用性はソコソコだけれど、ミョーに欲しくなって思わず買ってしまったUSB-LEDライトもあります。ひとつはUSBメモリーサイズの「1.5W USB フラッシュライト スイッチ付き 昼白色」と同「電球色」です。

イケショップの「1.5W USB フラッシュライト スイッチ付き」。白色と電球色があり、イケショップでは税込み972円で売られています。どちらもLED部を直視できないほどの明るさ。LED実装部の反対側にはタッチ式のオン/オフスイッチがあります。

 USBメモリーサイズのUSB-LEDライトですが、ヒッジョ~に明るいです。明るいのは有り難いんですが、ここまで明るいとLED部を直視できず(直視するのはやや危険)、使用には工夫が必要になっちゃいますな。また、LED光は一点に集光しているわけではないので、やや遠くを照らすハンドライト的な使い方にも向きません。LED面を下側に向けた状態でタッチして点灯させ、懐中電灯として使う、といったあたりが現実的な利用法かも、です。

 でも、USBメモリーサイズで超明るくて常時携帯楽勝!! となると、欲しくなるアイテムですな~。

 上記製品より携帯性および明るさにおいてやや劣りますが、ウインドアバフトの「USB バー型LEDライト」もイイ感じでした。スティック状で携帯性に優れ、十分に明るいUSB-LEDライトです。

ウインドアバフトの「USB バー型LEDライト」。長さ約9.4cmで携帯性は上々。光源色は白色と電球色があります。12個のLEDが光りますが、表面のディフューザーにより、蛍光灯のように拡散する光を発します。Amazonで798円で売られていました。

 この「USB バー型LEDライト」も非常に明るいので、光源の直視は避けたいところですが、光を拡散して発しているので、直視しても1分程度残像が残る程度。周囲を広く柔らかく照らす目的において汎用性があります。スティック状で薄いので、携帯性も上々。実用性は高めだと感じられます。

ほかにもイロイロ、USB-LEDライト探しは愉快♪

 ほかにもた~くさんあるUSB-LEDライト。個人的に気に入っているところをいくつか挙げてみましょう。

 たとえばJTTの「電球形 USB LEDライト DENKI-U」。形状的楽しさで何となく衝動買いしたんですが、使ってみたら良好。明るさについては、読書ができる程度の明るさがあり、デスクライト的に利用できます。光の放たれ方もソフトで目にわりと優しい感じ。照明器具として至極マトモに使えますので、(吊すところや置くところさえ確保できれば)モバイル照明として非常に実用的に使えると思います。

JTTの「電球形 USB LEDライト DENKI-U」。電球のようなサイズで、光源色は電球色と白色があります。光の放たれ方がソフトなので、短時間であれば直視しても大丈夫な雰囲気。十分読書をできる明るさです。直販税込み価格は980円。

 ルートアールの「USB ミニ電球型LEDライト USB延長フレキシブルアームセット RL-U02ESF」という製品もちょっと良かったです。フレキシブルアームの先に小さい電球型の白色LEDランプがついていて、読書には物足りないくらいの明るさで光を発します。読書するには暗いわけですが、周囲をほんのりと照らせる程度で、たとえば手近のモノの位置を確認するくらいなら十分な明るさです。

 また、この電球部分を外して、単体でUSB-LEDライトとして使えます。必要に応じてアームスタイルでも懐中電灯スタイルでも使えるあたり、好印象です。

ルートアールの「USB ミニ電球型LEDライト USB延長フレキシブルアームセット RL-U02ESF」。読書にはやや難のある明るさですが、手近を照らすくらいの用途になら使える明るさです。電球部分は外して単体のUSB-LEDライトとして使えます。Amazonで999円で売られていました。

 それから、USB-LEDライトタイプの自転車用のヘッドライト。以前に「非常に明るい自転車用LEDライト」の記事を書きましたが、ああいったレベルの「夜道をシッカリ照らし出すUSB-LEDライト」も増加中です。ワタクシの場合、NLAセレクトの「強力LEDライト USBチャージ CREEチップ使用 モバイルチャージャーモデル」を買って驚きました。1600円だったんですが、原付バイクのヘッドライトより明るいかもしれない的な、直視厳禁の強力な光を放ちます。

 このタイプ、いくつも販売されていますので、たとえばAmazonで「CREE LED USB」あたりをキーワードにして検索してみてください。スゴそーなのがいくつも出てきます。しかもその多くが2000円以下で購入できるようです。ただ、なかには仕様的に怪しげな製品もあるようですのでご注意ください。

 てな感じで尽きることのないUSB-LEDライト話ですが、今回はこのへんで。非常におもしろいし実用的な分野なので、モバイルバッテリーと併せて、今後もアレコレ試してみたいと思います。そしてまたイイのがあったらレポートしますネ♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。