スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

iPhoneにGoProを装着できるZTYLUS製ケース

iPhoneにGoProを装着できるZTYLUS製ケース

 今回のネタはZTYLUS(ズタイラス)の「GOMOUNT KIT」。メーカーの製品紹介ページはコチラですが、iPhone 6シリーズとアクションカメラ「GoPro」シリーズを物理的に合体させられるというスマートフォンケース・キットです。iPhone 6シリーズ各種用があり、メーカーサイトから飛べるAmazon販売ページでの価格は6999円になっています。

写真はiPhone 6s Plus用。製品パッケージはiPhone用ハードジャケットと2枚のディスク、フレキシブルアームのセットです。基本的にはiPhoneケースですが、背面のディスク部分を交換することで、GoProシリーズ・アクションカメラを装着することができます。
iPhone背面に直接的にGoProシリーズを装着したり、付属のフレキシブルアームを経由して装着したりできます。

 ZTYLUSのスマートフォンケースは、背面の穴に各種アタッチメントを装着することで、ケースにいろいろな機能を追加できます。例えば、3種のレンズを使えるレンズアタッチメントや撮影用の円形LED照明になるLEDリングライトアタッチメントがあります。ちなみに、以前は「スタイラス」なのか「ズタイラス」なのかハッキリしなかったメーカー名の日本語読みですが、公式日本語ウェブサイトができ、正しくは「ズタイラス」と判明しました。

レンズアタッチメントには、広角/接写レンズ、魚眼レンズ、偏光レンズが格納されています。使用時はZTYLUSのiPhoneケースに装着して使います。
リングライトアタッチメントを使うと、LEDリングライト(定常光)を使っての撮影ができます。LEDは白色×6個、電球色×6個で、各色ごとに無段階で調光できます。

 といった感じで、アタッチメント交換で色々な機能を使えるiPhone 6シリーズ用ケースです。これまでにも何種類かのアタッチメントがあったんですが、そこに「GoProカメラ装着用アタッチメント」が加わったというわけですな。以降、その使い勝手などについて書いてみたいと思います。

GoProとiPhoneが合体!

 アクションカメラのGoProシリーズはカメラ単体でも撮影できますが、スマートフォンと無線接続すれば、スマートフォンで撮影や設定の操作が行えて便利&快適です。ただ、そのままでは、撮影スタイルによっては片手にGoProカメラ、片手にスマートフォンという状態になり、撮りにくかったりもします。「じゃあ必要に応じてスマートフォン(iPhone 6シリーズ)とGoProを一体化させちゃおう!」てなコトを実現したのがZTYLUSの「GOMOUNT KIT」です。使い方を写真で見てみましょう。

まずはZTYLUSスマートフォンケースにiPhoneをセットします。ケースはわりと剛性感の高いハードケースで、iPhone画面に向かって下部左側の位置にはストラップホールがあります。単にケースとして使いたい場合、背面の穴に付属の薄いディスクを装着。ディスクは横置きスタンドとして機能します。
GoProカメラとiPhoneを合体させる場合、ケース背面の穴にGoProマウント用アタッチメントを装着します。ちなみに、ディスクやアタッチメントの脱着は容易で、不意に外れないロック機構もあります。
特殊形状のGoPro用マウントが、ケース背面アタッチメントに装着できます。つまりGoProとiPhoneが合体。アタッチメントは90度回転するので、iPhoneは縦位置でも横位置でも使えます。
付属のフレキシブルアームを介してGoProを装着することもできます。フレキシブルアームは90度程度曲がりますので、自分撮り用のセッティングも可能ですな。

 使った感じですが、GoProに専用マウントだけセットした状態でiPhoneと合体させると、非常に安定した状態で固定できます。写真ではiPhone 6s PlusとGoPro HERO 3を合体させていますが、質量的なバランスもよく、なかなか快適に撮影できます。ディスク部分交換も手早く行えますので、使用時だけGoProと合体させるという使い方も現実的です。

 ただ、フレキシブルアームを使うと、いきなり大げさな感じになってしまいます。またこのアームの先にGoProを付けた状態では、iPhone側だけを保持する持ち方は少々不安。ディスク部分に力が加わりすぎているので、トラブルが起きそうな予感です。フレキシブルアーム使用時は、フレキシブルアーム自体やGoProマウントの近くを持つのが良さそうです。

 あと、フレキシブルアームは90度程度曲げられて、不意に動かない程度にはシッカリと角度を保持します。ですが、実際に使ってみると「角度のセッティングが行いにくい」「長さ的にも微妙に中途半端」など、あまり使いやすくないと感じました。

 率直なところ、ワタクシにとってのフレキシブルアームは「ツカエそうに見えて、そ~んなにツカエない」という感じ。GoProにはアームやアタッチメントなど、いろいろなパーツが揃っていますので、そういうパーツを使って独自の撮影アーム(リグ)を組んだほうが使いやすいかも、です。

GoPro以外のカメラとも合体!

 GoProシリーズは、世界的に普及している超メジャーなアクションカメラです。ので、サードパーティーからGoPro用のパーツが多々発売されています。そしてそんなパーツを使えば、この「GOMOUNT KIT」にほかのカメラをセットすることも容易です。

 いろいろ方法があると思いますが、シンプルなのが「GOMOUNT KITに雲台パーツを装着する」というものです。自己責任での利用ですが、要は「GOMOUNT KIT」のGoPro専用マウントを雲台パーツによって汎用化し、「三脚ネジ穴があるカメラとiPhoneを合体できるようにする」というわけです。

GoPro用マウントに数センチのアームパーツと雲台パーツを組み合わせて装着し、GoPro用マウントに一般的なカメラを取り付けられるアダプターとしました。
ソニーのレンズスタイルカメラ「ILCE-QX1」とiPhoneが合体! カメラ側の質量がやや重めなので、アダプター部もしくはカメラ部を持つ必要がありますが、一体化状態で使えるのは「ときとしてヒッジョーに便利」です♪

 ソニーのレンズスタイルカメラ「ILCE-QX1」とiPhoneが合体すると、レンズスタイルカメラの活用幅がグッと広がる感じですな。写真のQX1の場合だと、QX1本体を保持し、大きなライブビュー表示を見ながらQX1のシャッターボタンを押せば、片手での撮影も現実的。レンズスタイルカメラを一般的なデジカメのように「も」使えるようになります。レンズスタイルカメラとして使うときは、雲台から外すだけ。ちょっとパーツを追加すれば、Wi-Fi対応デジカメ全般に対応可能な「GOMOUNT KIT」というわけです。

 ちなみに、QX1にはスマートフォンを装着するアタッチメントが付属していて、スマートフォンと合体させることは可能です。でも、それほど強固には合体できないので、若干不安だったりします。また、写真のアダプタと比べると、カメラ(レンズ)とスマートフォン(ファインダー)の位置関係おいて自由度が低いので、これもQX1付属アタッチメントのやや使いにくい部分です。

 ともあれ、かなり個人的な印象ではあるんですが、今回の「GOMOUNT KIT」を使い、ZTYLUS製品に対する印象がさらに良くなった感じ。前述のレンズやLEDリングライトあたりを使っていたんですが、どちらもよくできていて、けっこー活用しています。最初は「アイデア勝負の製品かな?」とも思いましたが、使っていると高い実用性が感じられます。

 同じiPhoneケースに対し、取り付けるアタッチメントを変えると、機能性が大きく変わるというアイデア。さらに、その機能性も「あ~コレは便利♪」と思えるものが多いと思います。かなりイイかもZTYLUS製品、みたいな。

 ZTYLUS製品の一覧はコチラにありますが、これから出てくるアイテムもオモシロそう。「Apple Pencil ケース」とか「通気孔クリップディスク」とか。前者はZTYLUSスマートフォンケースと関係ありませんが、後者はZTYLUSスマートフォンケースに新たな機能性をもたらす新型アタッチメントです。発売されたら買おうかナ、とか思い中。ともあれ、今後もZTYLUSケース用の新たなアタッチメントが出てくることを期待しております。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。