スタパ齋藤の「スタパブログ」

 2014年6月27日に発売されたシグマの「dp2 Quattro」。シグマの単焦点レンズ(ズームできないレンズ)一体型コンパクトデジタルカメラですな。

 シグマは現行5機種のデジカメをラインナップしているが、共通するのはどの機種も撮像素子としてFoveon(フォビオン)センサーを採用していることだ。これにより「物凄く解像感が高く階調が豊かな画像が得られる」というのは、デジカメ好きにとっては既に常識的に語られているところ。

 FoveonセンサーについてはWikipediaに詳しく書かれているが、要はフィルム(カラーリバーサルフィルム)に近い方法で像を定着させている。センサーの各画素が光の三原色をそのまま捉えてデータ化しているのだ。ちなみにフィルムの場合は、フィルム上にRGB各色に対応する乳剤層があり、そこに光の三原色を定着させてるんですな。

 Foveon以外の単板イメージセンサー(ベイヤ配列センサー)を用いたデジカメの場合、センサーの各画素は光の三原色RGBのどれか一色しか捉えることができない。光の三原色のうち残りの2色は、別の画素の情報から算出している。実際のデータではなく計算から導き出したデータを使っているので、実際にはない「偽色」と呼ばれる色が生まれてしまう。

 Foveonセンサーとほかの撮像素子にはそーゆー違いがあって、それによりシグマのデジカメは「物凄く解像感が高く階調が豊かな画像が得られる」てなコトにつながっているんですな。あ、シグマは優れたレンズメーカーでもあるので、センサーとレンズの最高の組合せを自社開発できるという点でも、非常に有利なのかもしれない。

 ただ、もうひとつよく聞く話として、「シグマのカメラはかなり使いにくい」「今時のデジカメと思って使うと痛い目に遭う」「使うのに苦痛を伴うこともある」ということ。かなりクセがあるカメラらしい。シグマのデジカメの画質はネット上の作例写真でよく知っているが、使いにくい方面の噂話を聞くとどーにも手を出しにくい。

 でも「dp2 Quattro」凄く良さそう。欲しい。

 じゃあ、とりあえず「DP1 Merrill」を買って使ってみよう、と考えた。「DP1 Merrill」もFoveonセンサー搭載のシグマ製デジカメだが、発売が2012年9月14日とかなり以前であることと、「dp2 Quattro」の登場により世代的には一世代前の機種となったことなどで、実売価格がかなり安くなっているからだ。発売当初は9万円近くしていたが、現在は5万円を切っていたりする。

 てなわけで実際に「DP1 Merrill」を買って使ってみたら、なるほど、そういう使いにくさなんですな、と。結論から言ってしまえば、フィルム時代から写真撮ってた人にとっては「使いにくいは言い過ぎ」てな印象となった。

 ビビりながら買った「DP1 Merrill」の、どの点に引っ掛かったか、俺的印象を少々。まずメモリカードへの画像(ファイル)の書き込みが遅いこと。画質的にはド凄い解像感と階調があるので、RAWで撮って後でジックリと現像してニヤニヤ愉しみたいデジカメであり、やっぱりRAW+JPEGとかで撮影したくなる。ので、どうしても生成されるファイルサイズが大きくなり、メモリカードへの書き込み時間が長くなってしまう。RAW+JPEGで露出ブラケット撮影などしようものなら「えーマジか〜こんなに時間かかるのか〜静物しか撮れないかも〜」と10回以上つぶやけるくらい時間がかかる。あと、AFがちょっと遅いかも。

 ただ、その程度で、ほかはフツーに慣れることができた。撮影の都度電源を入り切りしてればバッテリーもフツーに保てる。むしろ余計な機能がなく、カメラが勝手に「やらかす」こともないので、撮影に集中できて使いやすい「DP1 Merrill」であった。「DP1 Merrill」の画質を見たら急激に一眼レフタイプの「SD1 Merrill」が欲しくなったりもしたが、これは今考えるのを止めておくことにした。

 ただし、露出のしくみや、ISO感度とノイズの関係など、デジカメ撮影の基本的な事柄を理解していない人にはあまり向かないかもしれない。シグマのデジカメには手ブレ補正機構なんかも無く、手ブレしちゃうとせっかくのFoveonセンサーを活かせないので、手ブレさせないための方法をいくつか知っていないと、やはりシグマのカメラは難しいかもしれない。

 さておき、結果、シグマの最新デジカメである「dp2 Quattro」を買うことにした。「Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー Quattro」の実力や、いかに。

 ちなみに、シグマの現行コンパクトデジカメは、前述のとおりどれも単焦点レンズ一体型。Merrillシリーズだと「DP1 Merrill」「DP2 Merrill」「DP3 Merrill」の3機種がある。DP1、DP2、DP3。違いはレンズで、DP1が35mm判換算28mm相当、DP2が35mm判換算45mm相当、DP3が35mm判換算75mm相当のレンズとなる。

 で、新しく出てくるQuattroシリーズも、dp1、dp2、dp3の3機種のラインナップが予定されている。「dp2 Quattro」には35mm判換算45mm相当のレンズが搭載されている。ホントは広角レンズ搭載カメラ(dp1 Quattro?)が欲しかったが、まだ出てきていないので、とりあえず「dp2 Quattro」。

シグマの「DP1 Merrill」。決して高機能ではない単焦点レンズ一体型コンパクトデジカメだが、その凄まじい画質でイーヤッハァ〜な気分♪
メニニュってニャにかしら。猫の毛まで克明らしい。なら被写体ブレしてあげましょう。ぼぼぼ、ぼくも被写体ブレする。ニャ。ニャ。的な。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。