スタパ齋藤の「スタパブログ」

 強力なニッパーと便利な先細ペンチを購入した。ニッパーはKEIBAブランドの「パワーアップニッパー」。メーカーリンクは見つけられなかったが、先細ペンチはHANDIWORKブランドの「スーパーマイクロワイヤーカット先細ペンチ」という製品のようだ。

 ニッパーの「パワーアップニッパー」は、フック(釣り針)を切断するために購入した。鋼のフックを切断していいのかわからないが、このニッパーでフックを容易に切ることができる。

 なんでフックを切るの? とか思いますよねフツー。理由はふたつあって、ひとつはフック絡みの事故時の用途だ。たとえばレンタルボート(釣り船)屋の人に訊くと「毎年何人かは皮膚にフックが刺さって病院に行く」らしい。

 バーブ(カエシ:釣り針を抜けなくする小さなトゲ)のあるフックが肌に刺さると抜けない。抜くには、いったん肌を貫通させて、バーブを完全に潰し、抜く、のが、ひとつの方法だと言われている。が、バーブをしっかり潰せなかった場合、貫通させたフックを切断する必要がある。そういった応急処置ができない場合は、そのまま病院に行くことになる。

 フックを切断できる工具があれば、現場での応急処置がスムーズにできますな。まずはそんな理由でフックの切断が可能なニッパーを買ったのであった。

 話は逸れるが、どの釣り場で聞いても「肌にフックが刺さる人」が「毎年何人かは出ている」という。とくに頭部に刺さるらしい。その危険からも、釣りには帽子とサングラスが必須なんですな。

 さらに話は逸れるが、ボートから落水する人も「毎年けっこー多い」らしい。そんな人見たことない、ホントなのか? とか思っていたが、先日、1日で2人も落水者を見た。どちらも、遠くで叫び声がしたので見てみたらボートが大きく傾いて、落水済みの人がボートに手を掛けているといった状況。同乗者が助け上げた。やはりライフジャケット(救命胴衣)も必須ですな。

 さておき、もうひとつ、ニッパーの件。モノにフックが刺さって抜けない場合に対処するためにも使う。たとえばルアー(疑似餌)のフックがロープに刺さったりした場合。フックが抜けなかったら、ルアーがロープに刺さりっぱなし。でもフックを切断できればルアーを回収でき、ロープにフックを残すこともない。切断したフックは後で交換すれば、またルアーを使える。フックが服に刺さっても、フックを切れればすぐに対処できますな。

 フックがバーブレス(カエシがない釣り針)なら、釣り場でニッパーが必要になるケースはかなり減ると思う。バーブレスフックは肌や布に刺さってもスルリと抜けるからだ。

 で、前述の「スーパーマイクロワイヤーカット先細ペンチ」は、フックのバーブを潰すために使っている。市販ルアーやフックの大半がカエシ付き。なので、使う前にそのバーブを潰して、バーブレスにしているのだ。そうしておくと、大事でないにしてもバーブ絡みのトラブルが減る。このペンチ、フックの大小に関わらず、バーブを非常に快適に潰せる。潰したときに手応えがあって使いやすい。

 ちなみに、バーブがないと、釣りつつある魚が針から外れやすく、釣り逃しやすい(バレやすい)のでは? と考える方が多いように思う。20年以上バーブレスフックで釣りをしている印象からすると、バレやすいとは感じない。ロッド(釣り竿)のテンションを緩めなければ、まずバレないという印象だ。むしろバーブレスのほうが、針が魚の口に対して完全に貫通しやすく、バレにくいように感じられる。

KEIBAブランドの「パワーアップニッパー」と、HANDIWORKブランドの「スーパーマイクロワイヤーカット先細ペンチ」。どちらも、釣り具としても便利。
うかちゃんはボートに乗りたいけど落水したらヤだから乗りません。ぼぼぼ、ぼくは猫缶とササミとシーバを食べたい。ニャニャニャ。ニャニャ。的な。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。