スタパ齋藤の「スタパブログ」

 静止画も動画も撮れる「RICOH THETA m15」。全天球イメージ(前後左右上下360度全ての視野を含んだ映像)を撮影できるデジタルカメラですな。

 使っていて「あ、これはオモシロいな」と思ったのは、地面にTHETAを置いての撮影です。こないだは鳩が集まる場所にTHETAを置いて撮ってみたら、地表をついばむ姿が撮れました。それ以降、「地面目線撮り(!?)」を頻繁に行っています。

 ただ、THETAが倒れちゃうとレンズ面が地面に当たって、汚れたり、最悪は傷ついたりするので、ミニ三脚の類は必須です。が、三脚はTHETAの視野内にしっかり入ってしまいます。三脚の脚が映り込んだ画像でも、まあレタッチすればそこそこ見られますが、ん~やっぱり三脚は使いたくないなあ、と。

 そこでリコーの「WGペグマウント O-CM1534」というのを使ってみました。が、雲台面の面積が広めだったりして、やはり少々映り込んでしまいます。地面にTHETAをセットできる点では実用的なんですけどネ。

 じゃあ、ということで自作。市販の金属ペグと、三脚ネジと同サイズのボルトを合体させてみました。ペグやボルトの頭の部分を切断し、自己融着テープで合体させた感じです。

 ボルトは、当初、ウィット規格1/4インチ(20山)のものを使いましたが、正しいネジはユニファイ(UNC)規格の1/4インチ(20山)でした。ウィット規格は古い規格で、JIS規格では1968年に廃止となったそうです。が、古い機材にはまだ使われている可能性があるようです。

 余談ですが、ウィット規格1/4インチ(20山)とユニファイ(UNC)規格の1/4インチ(20山)は非常に近い形状ですので、どちらの雄ネジもカメラのネジ穴に入ってしまいます。固定もできます。しかし、ネジ山(ギザギザ)の角度(ギザギザの断面の山の角度)が違い、ユニファイ(UNC)規格は60度で、ウィット規格が55度です。微妙な差ですが、ネジ山の角度がピッタリ合っていないとシッカリ固定できなかったりネジ山を傷める可能性があったりするので、ユニファイ(UNC)規格のネジを使うのが無難ですな。

 なお、カメラの三脚ネジ穴や三脚に使われているネジは、小ネジと大ネジがあります。規格としては、小ネジがユニファイ(UNC)規格の1/4インチ(20山)、大ネジがユニファイ(UNC)規格の3/8インチ(16山)です。前者は「1/4-20 UNC」、後者は「3/8-16 UNC」などと表記されて売られています。ホームセンターなどでの取り扱いは少ないので、ネットのネジ専門店で買うとラクです。

 あら。なんか話が逸れましたな。ともあれ、写真のような自作THETAペグができました。

 さあコレを使って地表をついばむ鳩の群れを……と出掛けましたが、鳩がいな~い!! 寒いと巣に帰っちゃうのか!? いつもたくさんいるのに、全然いな~い!! ぐぬぬぬ。てな感じで近々リベンジ予定です。

地面にTHETAを置いて集まった鳩を撮ってみた画像。鳩はTHETAを怖がらないようで間近まで来て地表をついばんだり羽ばたいたりします。なかなか愉快な映像♪
地面にTHETAを固定しつつ三脚などの映り込みを回避すべく、こんなペグを自作しました。ペグにTHETAなどのカメラを直接固定できます。恐らく便利なハズ……。
うかちゃんは鳩を見たことがあるの、窓からだけど。ぼぼぼ、ぼくも鳩を窓から見たことがあるけどそれよりシーバと猫缶を食べたいの。ニャ。ニャ。みたいな。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。