てっぱんアプリ!

キーワードで音声を頭出し!テープ起こしや復習に使える「キーワード頭出し ボイスレコーダー」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: キーワード頭出し ボイスレコーダー
開発者: CASIO COMPUTER CO., LTD.
価格: 500円(4月30日まで300円)
対応OS: iOS 7.1 以上
カテゴリ: ツール

 学校の講義やイベントの講演、会社での会議など、その場で録音した音声を後から振り返る時、「あの話題はどのあたりで出たんだっけ?」というように、気になった部分をすぐに聞き直すのがこれまでは難しかった。が、そんな悩みをあっさり解決してくれるアプリがついに登場した。それが「キーワード頭出し ボイスレコーダー」だ。

「キーワード頭出し ボイスレコーダー」

任意のキーワードで音声データを頭出し

 「キーワード頭出し ボイスレコーダー」は、カシオ計算機が同社のもつ音声解析技術を活用して開発したボイスレコーダーアプリ。iOS端末のマイクを使って録音し、その音声を解析して、テキストで指定したキーワードが音声として出現する箇所を頭出しできる。

 たとえば会議で録音した後に「技術」について説明している内容をもう一度聞きたい時は、「ぎじゅつ」と入力して検索を実行する。そうすると該当の音声が含まれているであろう箇所がリスト表示されるので、一覧から選んで音声をプレビュー再生し、実際に聞きたい箇所かどうかを確認できる。

 頭出しされた箇所はマークして、音声波形とともに表示しておくことが可能だ。その後はマークされた箇所からすぐに再生を始められるので、聞きたい内容をすばやく、手間なしで繰り返し再生できる。長時間の音声ファイルでも、話題ごとに頭出しのマークを追加していけば、全体の流れや構成を容易に把握できるようになるだろう。

ファイル名を指定して録音開始。フォルダで整理もできる
録音中の画面
「ぎじゅつ」でキーワード検索すると、該当すると思われる箇所が一覧表示
頭出しした箇所にマークすることができる

録音音声の再生に役立つ多数の機能が用意

 任意のキーワードを入力して簡単に音声を頭出しできるのが最大の特徴だけれど、その他にテープ起こしや反復学習に役立つさまざまな再生支援機能を備えているのもポイント。

 まず、再生時にバックグラウンドの耳障りなノイズを軽減して聞きやすくしてくれる“ノイズ低減”機能や、無音と判定された箇所を自動でスキップして効率良く聞き直せる“無音スキップ”機能がある。いずれも長時間の音声ファイルを再生する時などに重宝するはずだ。

 さらに、再生速度を0.5倍速や2倍速、3倍速などに切り替える機能と、数秒から100秒の間隔で早戻し・早送りする機能も備え、それぞれボタンをワンタッチするだけで実行可能。この2つの機能が割り当てられたボタンは、速度や秒数をカスタマイズできるので、用途に合わせて使い勝手を向上させられる。

再生時に便利なノイズ低減や無音スキップの機能を備える
再生速度や早戻し・早送りの設定値を変更することも可能

音声データのインポートもOK。勉強にも仕事にも活躍!

 本アプリで録音した音声だけでなく、他のボイスレコーダー製品やスマートフォンなどで録音した音声データをインポートして、同じようにキーワードで頭出しすることも可能になっている。インポートしたデータについては頭出しできるようにするため前処理を行う必要があり、実時間の半分程度の時間がかかるとされているが(iPhone 6で試したところでは、約1時間半の録音データの処理にかかったのは15分程度)、それでも頭出しが可能な状態にしておくメリットの方が大きいのではないだろうか。

 通常料金500円のところ、4月30日まではキャンペーン価格で300円で販売されている。仕事で議事録を取ったり取材をしている人はもちろん、講義などを効率的に聞き直して勉強に役立てたい学生にもおすすめだ。

PCのiTunesを経由して他のボイスレコーダーで録音した音声ファイルをインポート
一覧にある虫眼鏡アイコンのタップで前処理が開始。処理が終われば頭出しが可能になる

日沼諭史