てっぱんアプリ!

思い出の写真が自動でアルバムに。容量無制限の「Googleフォト」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Googleフォト
開発者: Google Inc.
価格: 無料
対応OS: iOS 8.1 以降、Android 4.0 以上
カテゴリ: 写真・ビデオ

 この大型連休に帰省したり、旅行に出かけてのんびりしてきたという人も多いだろう。そして、スマートフォンのカメラでその様子をバシバシ写真に収めてきた人も少なくないはずだ。記憶が新しいうちにそれらの写真を整理したいところだけれど、休みが終わり、仕事に追われる毎日ではそんな時間もない……。だったら「Google フォト」に任せてみよう。

写真や動画の文字検索、アルバム化が自動で可能になる「Google フォト」

容量無制限のクラウドに写真・動画を保管

 「Google フォト」は、従来はGoogleのSNS「Google+」の機能の1つとして用意されていた写真アップロード・管理機能が、単体のアプリ・サービスとして独立したもの。端末のカメラで写真や動画を撮影すると、そのファイルを自動でクラウド上にアップロード(バックアップ)し、いつでもどこでも、他の端末からでも閲覧できるようになる。

 1600万画素までの写真、もしくは1080p(フルHD)までの動画なら、容量無制限でアップロードできるのも大きな特徴。それより解像度の高い素材でも、制限に合わせてリサイズしつつアップロードしてくれるので、クラウドストレージの残容量を気にすることなくどんどん撮影していける。

写真は一覧したり、1枚ずつスワイプでめくって見ていける
「高画質」に設定すれば容量無制限でクラウドにアップロード可能

アップロードするだけでキーワード検索が可能に

 容量無制限という部分に気を取られがちではあるが、アップロードした写真の内容に応じて、自動でタグ付けする機能にも注目したい。例えば、画像検索機能で適当なキーワードを入力すると、そのキーワードにマッチする写真に絞り込んで一覧表示することが可能。“食品”や“昆虫”といったキーワードであれば、食べ物の写真や虫に関連する写真をあっという間に一覧できる。写真ごとになんらかのタグやキーワードをユーザーが自ら設定する必要はなく、全て自動でタグ付けされるのがポイントだ。

“食品”や“昆虫”のほか、“サーキット”というキーワードでもきちんと検索できる

自動で旅の思い出をまとめてくれるアシスタント機能

 また、複数の写真や動画などを自動で再整理してくれる「アシスタント」機能もある。例えば連休中に出かけた旅行先で何枚も写真や動画を撮ると、その時の位置情報などと合わせて解析され、自動で「~への旅行」という地名付きのタイトルが設定されたアルバムのような「ストーリー」にまとめてくれる。

 この「ストーリー」では、どこからどこへ移動したのかが地図上で示され、その移動先で撮影した写真や動画を時間軸に沿って1つずつ閲覧していける。それぞれに手動でコメントを入れることも可能で、旅行の行程を簡単に振り返りながら、思い出をアルバムに残すことができるわけだ。

撮影後しばらくすると、「アシスタント」に「ストーリー」などが掲示
旅行した日の写真や動画がまとめられる
どこからどこへ移動したのかを地図で表示
写真や動画を1枚ずつ鑑賞。どのあたりで撮影されたのかも分かる

ダイジェスト動画やパノラマ写真の作成も自動で

 「アシスタント」機能では、「ストーリー」以外のコンテンツも自動作成してくれる。動画をたくさん撮影した時は、それらの動画の一部をピックアップしてつなぎ合わせたダイジェスト版の動画が作成される。また、少しずつ視点をずらしながら写真撮影していた場合は、その写真を左右につなぎ合わせたパノラマ画像を合成してくれたり、連写した写真はコマ送り再生するアニメーション画像に仕上げてくれる。

 つまり、撮影した写真はとりあえず全部Google フォトにアップロードするようにしておけば、キーワードによる画像検索が可能になり、アルバム整理や動画編集も自動でやってくれて、さらには写真内容に応じた最適な演出で閲覧できるようになる、ということ。もはや写真や動画の整理に時間をかける必要はなく、その分写真を1枚でも多く撮影することに集中できるだろう。

動画の中から一部がピックアップされ、それらがつなぎ合わされたダイジェストを見ることができる
写真の撮影の仕方によって、パノラマやアニメーション画像が作成される
若干貼り合わせのズレはあるが、それでもかなり品質の高いパノラマになる

日沼諭史