てっぱんアプリ!

話題のVRを今のスマホですぐに楽しめる「ハコスコ」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: ハコスコ
開発者: Hacosco Inc.
価格: 無料
対応OS: iOS 8.0 以降、Android 4.2 以上
カテゴリ: エンタメ
ダウンロード: iOSAndroid

 Oculus RiftやGear VR、PlayStation VRの登場・発表を機に、身近なエンターテイメントシステムとして認知されてきているVR。その一方で、スマートフォンをVRデバイスに見立てて簡単にVRを楽しめるようにした「ハコスコ」というものもある。主に紙でできたゴーグルだが、スマートフォンを挿入して目の前に構え、360度映像を表示させると、あたかも自分がその映像の中に入り込んだかのような体験ができるアイテムだ。そのハコスコからリリースされているのが、同名の「ハコスコ」というアプリ。VRに興味があるならぜひともダウンロードしておきたい。

VR映像を誰でもすぐに楽しめる「ハコスコ」

一眼式と二眼式のゴーグルに対応するVRビューワー

 「ハコスコ」は、VRの世界を存分に体験できるアプリ。機能は大きく3つに分けられ、1つは企業や他のユーザーが投稿した360度写真・動画を閲覧できるというもの。VRデバイスを所有していないユーザーでも映像をダウンロードして、手持ちのスマートフォンの全画面に360度映像を表示できる。端末の向きに合わせて視界が変化するようになっており、上下左右あらゆる場所を観察できるのが特徴だ。

 全画面表示した時は、ゴーグルに1つのレンズが付いた“一眼式”と呼ばれるタイプのハコスコなどを使うことで簡易的なVR体験が可能。さらに画面を2分割することもでき、“二眼式”のハコスコやGoogle CardBoardで閲覧すると、立体的な映像でVR体験が可能となる。有名な観光地の映像を再生すれば、まるで自分が今その場にいるかのような臨場感が得られるだろう。

企業や他のユーザーが投稿したVR映像を閲覧できる
VR動画の再生中。こちらはスマホ画面を直接見る場合、もしくは一眼式のゴーグルを使う場合の全画面表示
画面を2分割した表示モード。二眼式のゴーグルで見る場合に使う

360度写真と動画の両方をVR表示可能

 2つ目の機能は、ユーザー自身がリコー THETA Sなどの全天球カメラで撮影した360度写真をVR表示できるというもの。撮影した全天球写真をあらかじめスマートフォンにコピーし、その中から見たい写真を1つずつ選んで表示する。この時も二眼式のゴーグルで立体的に見られるよう画面を2分割表示可能だ。

 3つ目はVR動画の視聴機能。動画についてはスマートフォン内にあるファイルを直接再生することはできず、いったんハコスコの専用サイトにWebブラウザーからアップロードすることになる。動画のアップロードとサーバー側での処理が完了すれば、本アプリ上で再びダウンロードするような形で映像を取得してVR動画を再生できる仕組みだ。

360度写真の選択画面
動画のアップロード画面。最初にタイトルや説明などを記入
アップロード後、サーバー側での処理が完了すればアプリ上でも再生可能になる

VR映像を投稿して他のユーザーと共有

 ハコスコ専用サイトでは、動画だけでなく静止画のアップロードもでき、他のユーザーにその映像を公開することも可能。また、他のユーザーから“いいね!”を付けてもらえるなど、ソーシャル的な要素も備えている。とっておきのVR映像はどんどんアップロードしていこう。

 もちろん自分のみアクセスできる非公開設定も選べるので、撮影したプライベートのVR映像をいつでも好きなだけ楽しめるようにしておく使い方もおすすめ。ゴーグルも1000円程度からと高価なものではないので、Oculus Riftには手が出ない……という人も、まずはお手軽なスマホVRから試してみてはいかがだろうか。

アップロードした映像の公開・非公開も選べる。プライベートな映像は非公開にしておこう
これはGoogle Cardboard。1000円余りで購入できる