ちょっと大きい音が必要なときに100円アンプ


製品の名前が「ボリュームアンプ」で使い道は「ボリュームあっぷ!!」

 いわゆる100円ショップというのは、100円で何ができるか工夫を重ねていて、それまで思いもつかないような物を作り出してしまうこともある。今回見つけたのが100円アンプ「ボリュームアンプ」だ。

 アンプといっても、高音質なものを期待してはいけない。単にちょっと音を大きくするだけのアンプだ。例えば、小さいラジオなどの音声を、ちょっと大きくして聞くときに利用できる。スピーカーは内蔵していないので、別途スピーカーなどを用意する必要がある。

 実際の用途としては、ICレコーダーやヘッドホン式のラジオなどの音声を、みんなで聞きたいような場面が考えられる。100円ショップで購入した外部スピーカーを接続すると、そのまま接続したときよりも大きな音で聞くことができた。

 このアンプはモノラルなので、ステレオ出力の機器とつなぐときは変換プラグを使ったほうがよい。無理に差し込んでもよいが、右型の出力がショート状態になるので機器によっては不具合の可能性もある。もっとも、厳密に言えばステレオ→モノラルの変換プラグでも、抵抗が入ってなければ出力状態によってショートになるのではあるが。

 操作は簡単で、接続した後、電源スイッチ兼用のボリュームで音量を調整するだけ。増幅率は多めに設定してあるようで、100円均一の小さいスピーカーでは音量を上げすぎると音が歪んでしまった。

 さて、この製品は、ICレコーダーの音をイヤフォンで聞くことに疲れた場合には、上記のようにスピーカーを使うなどして快適に利用できる。できればもう少し大きなスピーカーを用意したいところだが、お金をかけすぎると1000円以下で売っている電源付きのPC用外部スピーカーの特売品を買ったほうが安上がりになりそうだ。

 なお、中身は電池ボックスを兼用したケースの中に、ボリュームと、ICが1個と少々の外付け部品がある程度。これを100円で儲けが出るくらいで作ってしまうのだからこの開発力と生産力はすごいのではないだろうか。電子工作好き少年なら(自己責任で)分解してミニアンプの基板としても使えそうだ。

単四電池を2本入れて使う。サイズはクレジットカードを少し細長くした程度たとえば、ICレコーダーに外部スピーカーをつないできいていて、ちょっと音が小さいなと思ってるときに使える
ボリュームアンプを接続すると、さらに大きな音で聞くことができるボリュームは右側面。出力のミニジャックは左側面にある
ボリュームは最小の先にクリックがあって電源が切れる。電源スイッチ兼用型内部はアンプICが入っている程度の簡単なものだが、これでも100円はすごい

 

商品名発売元購入価格購入場所
ボリュームアンプAMP-01丸七105円セリア生活良品

 

(江須田)

2009/7/1 10:54