セロテープにそっくりの紙せっけん「Soap On a Roll」


文具のテープディスペンサーそっくりの「Soap on a Roll」
来客時の洗面台に置いておけば、話題のひとつにはなるだろう

 読者諸兄は、子供の頃、「紙石鹸」を使った記憶があるだろうか? 石鹸を薄くスライスしたような、紙のように薄い石鹸だ。最近あまり見かけなくなったが、旅行などに持参するには最適だろう。

 本日ご紹介する「Soap on a Roll」と名付けられた紙石鹸は、全長18メートルに及ぶ紙テープ状になっている。毎日5cmだけちぎって使うと、なんとほぼ1年間も持つことになる。5cmでは少し短いので、毎回10cm使ったとしても半年持つ。自宅を出るとき&帰宅したときの朝晩2回10cmずつ使ったなら、3カ月持つことになる。この場合、約1カ月で500円のコストとなる。

 1個3000円以上もするような高級化粧石鹸もあるが、単なる手洗い用の石鹸なら、どこで買っても1個30円くらいで購入可能だ。安価な固形石鹸が同じ使い方をして約1カ月間持つとすれば、「Soap on a Roll」石鹸は、なんと十数倍以上も値段が高い計算になる。

 毎日ちびて小さくなっていく石鹸を見て哲学的な思索にふけることがヒーリングにつながるのか、1個きれいに使い切ることがある種の達成感につながるのか、あるいは、日々すり減って貧相になっていく石鹸を見ると生活感が漂ってきて嫌だと思うか。このあたりは人それぞれ、価値観と考え方次第だろう。

 常用するにはコスト的に許せないという場合は、来客用石鹸という用途もあるだろう。清潔大国ニッポンの場合、来客の中には、他人の家の使い古し石鹸に抵抗を感じる人もいることだろう。来客がある時にだけ、洗面台に置いておくというような使い方もありだ。

 毎週来客のあるお宅でも、ゆうに1年以上は持つ。ただし、この紙石鹸は間違っても子供に見せてはいけない。あっという間に18メートル全部を引き出されてしまうことだろう。「Soap on a Roll」は、シンプルな洗面化粧台に似合うマニアックな石鹸だ。

乾いた手でつまんで引き出すと、ズルズルと紙石鹸が出てくる。全長18メートルセロテープそっくりで、リフィル用ロール石鹸も別売されている
10cmくらいを引きちぎれば両手くらいは楽に洗える一般的な石鹸より泡立つタイミングも早い


商品名実売価格購入場所
Soap on a Roll1470円銀座 博品館


(ゼロ・ハリ)

2009/8/7 11:00