水の温度によってLEDの色が変わる蛇口


製品パッケージ。海外輸入品で、現状では販路があまりない模様

 蛇口をひねってお湯を出しているつもりが、触れてみると冷たいままでガッカリしたり、あるいは逆に冷たい水だと思って触れたら、あまりの熱さに火傷しそうになって慌てて手をひっこめたり。日本中、いや世界中のあちこちで、日夜繰り返されている光景ではないだろうか。

 この「蛇口から流れるのが冷水なのか、それともお湯なのか」を、視覚的に判別できるようにしてくれる画期的な蛇口用アタッチメントが、今回紹介する「Water GLOW」だ。「LED Faucet Light with Temperature Sensor」と書かれたこの製品は、本体にLEDを内蔵し、蛇口の先端に取り付けることにより、水の温度によってLEDの色を変化させるという製品である。

 本体内にはLR44型電池×3つを内蔵する。LEDは温度センサーと直結しており、35℃を境に、LEDが青から赤に切り替わるというギミックを持つ。早い話、冷水ならばLEDが青く光り、35℃以上になるとLEDが赤に変化するのだ。これにより、蛇口から流れる水に手で触れることなく、水なのかお湯なのかが判別できるというわけである。

 水が流れることによって通電する仕組みになっているので、物理的なスイッチは必要とせず、水が流れればLEDがオン、止まればオフになるという、非常に合理的な仕組みを実現している。まれに水が止まってから数秒程度はLEDが点灯したままになる場合もあるが、許容範囲と感じられ、実用上の問題はない。

 取り付け方法は浄水器と同じで、既存の蛇口の先端をねじって外し、代わりに取り付けるだけ。海外製品ということもあり、ひょっとすると先端の口径が合わない蛇口もあるかもしれないが、一般的な賃貸住宅である筆者宅では問題なく取り付けることができた。

 その筆者宅がそうなのだが、水からお湯への切り替えがすぐに行われず、数十秒かかってしまうような家庭では、非常に重宝するアイテムだ。最初はイロモノだと思ってあまり期待してはいなかったのだが、1カ月ほど使っているうちにすっかり馴染んでしまい、いまでは家庭内のほかの蛇口にも取り付けたいと思うほどだ。たった1000円ほどの投資で、不意に熱湯に触れて手を引っ込めたり、逆に意図せず冷水に(文字通り)冷や水を浴びせられるという事態からオサラバできる、かなりのスグレモノだといえるだろう。

やや誇張気味な(?)パッケージ写真パーツ一覧。交換用LR44電池のほか、取付用のアタッチメントが並ぶ。ちなみに電池は写真の3個のほかにすでに内蔵されているが、そちらは購入時点で寿命が切れており使えなかった
蛇口パーツ本体を上から見たところ。筆者宅はアタッチメントを用いなくとも直接取り付けることができた内部のLED。導線が露出しており、水を流すと通電する仕組み
蛇口の先端に取り付けたところ。ややかさばるが、実際に使っているとそれほど気にならなくなる冷水を流しているところ。青色に点灯する
湯を流しているところ。赤色に点灯する。途中で水から湯に切り替わった場合もきちんと反応して切り替わる

 

製品名購入場所購入価格
Water GLOW LED Faucet Light三月兎2号店1280円

 

(山口 真弘)

2010/1/5 06:00