ハイビジョンムービーデジカメLUMIX TZ7の持ち心地


今後数年間はお世話になりそうなLUMIX DMC-TZ7

 発売してからしばらく経ち、少々今更な話だが、ハイビジョン動画規格「AVCHD Lite」での録画(1280×720ドット)に対応したパナソニックのデジカメ「LUMIX DMC-TZ7」を購入した。初のAVCHD Lite対応機で競合他機種よりも長時間動画を撮影でき、発売から半年以上経って3万円を切る値段で新品を購入できるようになった。現在も最新モデルであることには変わりはなく、グッドデザイン賞も受賞、現在も発売当初の魅力を維持している。

 パナソニックの製品紹介ページには「旅にはこれ1台!」とキャッチコピーが書いてあるが、実際海外で現地調査をよく行う筆者も、TZ7はまさに旅行に最適な1台だと思う。旅先の貴重な思い出は高解像度で撮りたいところ。静止画に関しては、A3より大きな紙に印刷しない限りは1000万画素で十分だ。そしてテレビなど映像フォーマットがハイビジョンに移行している今、高解像度で動画を撮影できるかがキモだと思う。だからこそ、普通に街歩きや自然散策がメインの旅行をする人には、ビデオも写真も高解像度で12倍ズーム対応のTZ7がお勧めなのだ。メモリーカードはClass 4の転送速度で、(価格も下がっている)数GBのSD/SDHCカードがあれば、AVCHD Liteの動画でもかなりの量を撮れる。電池の持ちは使い方により不安になることもあるので、予備の充電池を購入しておくと安心だ。

意外にも? ポケットに入るコンパクトサイズ

 静止画、動画の画質はAV Watchのレビュー記事デジカメ Watchのレビュー記事で紹介されているので、詳しいレビューが気になる人はそちらを。筆者がこれまで使用していたコンパクトデジカメ(2年前の800万画素モデル)から比べると、明らかに撮影した写真の画質は綺麗になっている。薄型のデジカメと比べればゴツい外見だが、以前持っていた薄型モデルのデジカメよりも起動時間が早くて驚いた。ズボンのポケットにも入るサイズなので、撮りたいときにポケットからサッと取り出せて、荷物にならないのが嬉しい。

 一般的な製品の善し悪しとは関係ないと前置きした上で言わせてもらえれば、メニュー表示が日本語しかない点は気になった。外国にて、外国人にこのカメラを渡して撮影してもらうとき、メニューが日本語だけでちょっと困ったことがあったのだ。筆者だけの悩みかもしれないが……。

 今までのデジカメサイズのままで、旅先での思い出を高解像度で綺麗に記録したいなら、TZ7が旅の記憶の最良にパートナーとなれると思う。

 

製品名製造元購入価格
LUMIX DMC-TZ7パナソニック2万9800円

 

 

(山谷 剛史)

2010/1/14 06:00