イメチェンしたモバイルPCの定番「ThinkPad X100e」


赤いポッチ以外はThinkPadらしくないデザインのThinkPad X100e

 筆者的に、モバイルのノートパソコンの定番といえば今も昔もThinkPadなのだが、今年、ThinkPadのイメージを覆す新製品「ThinkPad X100e」が登場した。黒だけでなく赤と白のカラバリや、アイソレーションタイプのキーボードがついて、これは買わなきゃイカンと思い、ほぼ初日オーダーに踏み切った。

 しばらく待って海外の工場から直送されたマイThinkPad X100eは、やっぱりThinkPadという安心した一面もあれば、使いにくいところが一新されていたりと、今までにないThinkPadだった。今までThinkPadといえば外見も含めて変わらないことがThinkPadらしさだったが、ThinkPad X100eは違っているのだ。

 変わったところのうち、いちばん嬉しいのは、CtrlキーとFnキーをBIOSの設定で入れ替えられること。これで、他社製ノートパソコンと併用するときに違和感が少なくなった。反対に、ミスタイプの多い筆者が良く使うDelキーの位置がわかりにくくなってしまった点はマイナスと感じた。

 キーボードは他社のアイソレーションキーとは違い、キーの表面が凹面で、押したときの剛性感もまずまずのもの。しかし、そのほかは可もなく不可もなくといった感じで、スティック型のポインターがなければThinkPadを使っているという実感は薄い。

 新しくなった点のひとつに、黒以外のボディカラーを選べることがある。レノボの直販サイトからBTOで購入すれば、黒のほかに赤や白も選べるのだが、筆者は無難な黒にしてしまった。せっかくなので、ここは赤にすべきだったと反省している。

 ただ、黒のボディでもThinkPad X100eの注目度は抜群で、購入報告をした自分の周囲からは「実物を見せてくれ」や「キーボードはどう?」などの質問が相次いでいる最中。これぞ買ってよかった思える瞬間だ。

 モバイルノートパソコンとしては格安で、バッテリーも大容量タイプなら余裕で3時間は使える。ネットブックに替わるちょっと本格的なモバイルノートとして、しばらくはメインのモバイル機として頑張ってもらうとしよう。

ボディは樹脂製。触った感触も今までのThinkPadとは少し違うキーのデザインが変わってもスティック型のポインターだけは健在
タッチパッドは一段凹んでいるので、手のひらが誤って触れてしまう誤動作は起こりにくいCtrlとFnはBIOSの設定で入れ替え可能。キートップ自体も入れ替えたいが外れないようだ
ACアダプターは現行ThinkPadと共通。出先で借りちゃったりもOKなのだメモリースティック Duoを直接挿して使えてしまったのは嬉しいが、SDカードは装着時に完全収納できない構造だ

 

製品名製造元購入価格
ThinkPad X100eレノボ6万3840円

 

(江須田)

2010/2/1 06:00