画面が大きくなって魅力が増した新型ポメラ「DM20」


天板はレザー調。交換用のオプションも販売されているが、個人的にはこれを気に入っている

 新しくなったポメラ「DM20」を購入した。従来のモデルは画面サイズが小さく、お世辞にも見やすいとは言えなかったが、新型は違う。周囲のベゼル部分が広いことから野暮ったい雰囲気があった従来のモデルとは違い、見た目もよく、実際に画面も見やすい。よし、これを使って原稿を書こう、と思わせてくれる点で、モデルチェンジしただけの価値はあると思う。

 外見もよくなった。天板には合皮のような素材が貼られていて、大人のガジェットといった雰囲気。従来のモデルは天板がツルツルで、それに比べて高級感はなくなったが、個人的には悪くないと思う。保護カバーをつけずにむき出しで持ち歩いても違和感がないので、会社の昼休みや休日に喫茶店や図書館で少し原稿を書こう、という際に手軽に持ち出せる。

 逆に相変わらずだなと思うのは、本体の厚みと、キーボードの打ちにくさ。本体の厚みは仕方ないものとして、折りたたみ式でロック機構がヤワなキーボードについては、もう少し改善してほしかったところ。フルキーボード=打ちやすいと短絡的に結びつける人もいるようだが、きしみやすく、かつ配置が一般的でないことから、使っていてどうしてもストレスが貯まるのだ。特にキーボード右上、BackSpaceの周辺はその傾向が顕著なので、例えば特定のキーについてはキートップのザラザラ感を変えておくとか、ややへこませるとか、キートップを見なくても各キーの役割を理解できるような工夫がほしい。

 しかしそうはいっても、筆者としてはケータイに比べると圧倒的に入力しやすく、またネットブックやノートパソコンに比べると持ち歩きやすさは段違いであることから、他とは違った使い方ができる本製品。前回のモデルは購入してすぐに手放してしまった筆者だが、今回の新しいモデルは気に入って利用している。このコーナーの原稿ネタやブログのネタを入れておき、喫茶店で時間を見つけてサッと開いて続きを書く、という使い方をしばらく続けようと思っている。

本体サイズこそコンパクトだが、厚みは相変わらずだ。脚部の構造を見ていると、もう少し薄くできる要素はあるように思える色のせいもあるかもしれないが、キーボードを開いた状態は以前より精悍さが増した気がする
押し間違いやすいBackSpaceまわりのキー。筆者個人は押し間違えないようにするため、BackSpaceキーには透明なシールを貼り、指先の感触でキーの種類が分かるようにしているサイズが大きくなり、野暮ったさがなくなった液晶画面。文字の視認性もよい
メニュー画面は従来のモデルと同じく、わかりやすい文字サイズは7段階から選べる。本来なら1行に35文字程度は欲しいことから、20ドットにすべきなのだが、やや小さく感じるため24ドットで落ち着いている

 

製品名製造元購入価格
ポメラ「DM20キングジム2万4800円

 

 

(KURANOSE)

2010/2/2 06:00