一目でわかるようにマイ・ビニール傘を差別化する「傘グリッパー」


350円のビニール傘がまったく違って見える

 同じようなモノを持っているにも関わらず、自分の持ち物と他人の持ち物を区別するのに、人類は過去いろいろの工夫を施してきた。携帯電話のストラップもその1つだろう。書籍にはさむブックマーカーやブックカバーも、読んでいるところにしるしを付けるという本来の目的以外に、かならず自己主張がその裏側に存在する。

 米国では、同じものでもトッピングによって個性の色づけをする“アクセサリーアイテム”を単に「チャーム」と呼ぶことも多い。デフレスパイラルが進行する中、自分の持ち物であることを主張するこのチャームの世界が、ビニール傘ワールドにも波及してきた。

 一見同じに見えるただの白いビニール傘でも、商品の見かけや品質には微妙な違いがあり、持ち主だけがそれを熟知し、どことなく気に入っている特徴があることもある。そんな“マイ・ビニール傘”を見ず知らずの他人に持ち去らせるわけにはいかない。そんな強い気迫を支えてくれるアイテムが、本日ご紹介するシュラグデザインの「アンブレラ・グリッパー」だ。

 先行販売された海外では、すでに多くのカラー・バリエーションが存在する。日本国内では、筆者が購入した時点では本日ご紹介するアニマル柄が一番人気だったが、イミテーション・ファーとはいえ暖かい手触りなので、活躍できる季節はせいぜい春までだろう。現在はバリエーションも増えて、カラーバリエーションが豊富になってきているので、好きな色で選ぶといいかもしれない。

 アンブレラ・グリッパーの使い方は超簡単だ。厚手のボール紙で作られたダミーの傘の柄を抜き取り、赤ちゃんにソックスを履かせる要領で、ビニール傘の柄にアンブレラ・グリッパーを押し込んでいく。これだけで、マイ・オリジナル・ビニール傘の出来上がりだ。

 魅力的な傘の柄をもった貴方のビニール傘は、常に目立ってあなたがお店から出てくるのを待っていてくれる。もっとも、あまりにも魅力的な容貌に変身した傘の柄が、アニマル柄大好き人間の目にとまり、意図的に持ち去られるというおそれがないわけではない。自分にとって良いモノは、おそらく他人が見ても良いモノだろう。幸運を祈る。

アンブレラ・グリッパーは豊富なカラーバリエーションが売りだ彼女のお気に入りは、この「ホルスタイン」 ダルメシアンでは無いらしい型くずれ防止の厚紙を抜き取り、ビニール傘の柄に通すだけ
350円のビニール傘も「馬子にも衣装」となるビニール傘以外でも柄の細い傘なら対応可能だがマッチング度は低い

商品名実売価格購入場所
シュラグデザイン アンブレラグリッパー
(ホルスタイン・ブラックファー・レオパード)
472円上野駅前 ヤマシロヤ


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(ゼロ・ハリ)

2010/3/17 06:00