装着したままiPhone/iPod touchが操作できる手袋


製品本体。購入元のThinkGeekでも、12月から1月にかけて長らく欠品が続いていたほどの人気商品だ

 朝夕の寒さが残る中、手袋を外してiPhoneを操作するのはかなり苦痛だ。特にマップを操作しながら目的地を探す場合など、いちいち手袋を外していては、心細さに加えて指先までかじかんでしまうというものだ。

 以前、こうした場合に便利なツールとしてiPhone用のタッチペンを紹介したが、シームレスに使えるという意味では、今回紹介する「Dots Gloves」のほうが上だろう。これは導電性の繊維が指先に張り付けられた手袋で、装着したままでiPhone/iPod touchなどの静電式タッチパネルが操作できてしまうというユニークなシロモノだ。

 導電性の繊維が用いられているのは指の先端、直径1センチにも満たない小さな円の部分だけなので、iPhoneの画面にタッチする時は、この円が確実に画面に触れるようにしながら使う。そのため、タッチやスクロールといったシングルタッチの動作は問題ない一方、二本指を使ってのピンチイン・アウトは指の腹ではなく側面を用いるため難易度が高い。またフリックについても導電繊維が画面に触れず、失敗することが多々ある。

 そんなわけで、手袋をしていない時と同一の操作性を実現できるわけではないのだが、屋外でマップをぐりぐりと動かしたり、ブラウザの画面をスクロールしたりといった用途では非常に重宝する。なによりも、外観および装着感がふつうの手袋とまったく変わらず、日常的に使える点は評価できる。今回購入したのはフリース素材だが、ニット素材の製品もラインナップされているので、好みに合わせて選べるのもよい。価格も14.99ドルとまあ許容範囲ではないだろうか。

 ちなみに購入にあたっては、サイズの基準が国内のそれと違うことに注意。筆者の手はやや大きいほうだが、この製品はSサイズでほぼぴったりだった。おそらく日本人の大半はSサイズで、かなり手が大きい男性のみMサイズ、といった区分になると思われる。素材によってはXSサイズもラインナップされているので、国内のそれよりも1~2ランク下のサイズを選ぶとよいだろう。

見た目はふつうの手袋だ。内側の素材はフリースであたたかい指先に直径1センチほどの導電繊維があり、手袋の内側とつながっている。ここが画面に触れるようにしながら操作を行う
通常のタップおよびスクロール操作は問題なく行える。細部の操作はやや苦手な場合もあるピンチイン・アウトは導電繊維が画面に触れない場合があるため、やや苦手

 

製品名製造元購入価格
Dots GlovesDots Gloves LLC14.99ドル円

 

(山口 真弘)

2010/3/23 06:00