濡れた折りたたみ傘をそのまま鞄に「SUSU 傘ケース」


パッケージは透明のブリスターパック仕様。モール部分にプリントされた顔がユーモラス。モールは5色用意されている

 春ということもあってか、昨今の空模様では鞄に折りたたみ傘を入れることもしばしば。これから梅雨に向かって傘を持ち歩くことも増えてくると思う。外回りの仕事をしていればなおさらだ。雨が降ってくると、持っててよかったとばかりに傘をさすのだが、目的地に着いた後や雨がやんだ後、傘をどう仕舞うか悩むことはないだろうか?

 筆者の場合、そのまま手で持っているのだが、うっかり置き忘れてしまうこともある。2回ほど置き忘れを経験するとさすがにまずいと思い、ビニール袋に入れた上で、鞄に入れるようになった。しかし今度はビニール袋が破け、鞄の中で浸水事故を起こした。タオルで巻いてビニール袋に入れることも考えたが、これだとかさばる。どうしようかと悩んでいたところで友人に教えてもらったのが今回ご紹介するアイテムだ。

 今回紹介する「SUSU 傘ケース」は、もともと販売メーカーがバスマットなどのトイレタリー製品として展開していた超吸水モール(マイクロファイバーをモール状糸の繊維として使ったもの)を傘ケースの内張として使っている。ケース自体も防水素材を使っているので、畳んだ傘を超吸水モール側でさっと一拭きしてチャックを閉めれば、もう鞄にいれても大丈夫だ。「超吸水」と名乗るだけあって水分の吸い込み具合は良好だ。傘の表面についた水滴程度の分量であれば拭き取ってもまだ吸収力には余裕がありそうに思える。そのあたりメーカーもよく判っているようで、傘をしまう前に鞄や服の表面についた水滴もケースの超吸水モールで拭き取ることをお勧めの使い方として紹介しており、モールがついている側のケース表面には、手を差し込むためのポケットまでついている凝りようだ。

 よく水を吸うとはいえ、吸った水分はどこかで乾燥させなければならない。ずっと鞄の中に入れておくと、カビだとか、たぶん恐ろしいことになると思われる。なので使い終わったら、裏返して干すか、できれば洗うことをお勧めする。洗濯機を使うこともできるが、吸水性を落とさないために、ぬるま湯ですすぎ洗いして陰干しするのがベストだそうだ。なお、柔軟剤は吸水性を落とすので禁物らしい。

 これからの季節、不意の雨に備えて傘と一緒に持ち歩く機会が増えそうだ。

チャックを開くと「ひらき」状態に。片面に超吸水モールが貼り付けてある。傘をしまう前に、この面と一緒に傘を掴んでぐるっと水滴を拭う。吸水性はかなり高く、水滴がこぼれ落ちることはほとんどないモール部のアップ。さわってみると見た目よりもソフトだ
ケースの外形サイズは約28×10cm(ファスナーオープン時)。収納できる傘のサイズは、折りたたみ時で全長24cm、周囲の長さ17cmまでだ傘を収容する前に、このようにして鞄や上着の水滴を拭うのにも使える。このときケース外側のポケットが便利

 

製品名製造元購入価格
SUSU(スウスウ)スーパードライ 傘ケース山崎産業1365円

 


(すずきひでお)

2010/5/13 06:00