iPadの画面のギラつきを抑える、専用反射防止フィルム


製品パッケージ。フィルムの厚みは約0.125mmと、筆者が店頭で見た中ではもっとも薄かった

 iPadの高級感を醸し出しているのは、筐体まわりの品質やデザインはもちろん、美しいIPS液晶に負うところが大きいと言える。画面の発色の鮮やかさは言うに及ばず、光沢感のあるガラスのスクリーンは、iPadの存在感を演出するのに大いに貢献している。

 もっとも、この光沢感については、ユーザーによってやや好みが分かれるのも事実だ。光沢のあるグレアタイプ液晶を採用しているのは昨今のノートPCも同じだが、iPadはノートPCと異なり、膝の上に置き画面を真上に向けて操作することも少なくないため、天井の蛍光灯がモロに反射して見づらく感じることもしばしばだ。

 そんなわけで、量販店に足を運び、反射を抑えるマットタイプのフィルムを購入することにした。今回入手したのは、ラスタバナナ製のiPad専用反射防止フィルム「T071IPAD」。さまざまなメーカーから似た製品が出ている中でこれをチョイスした理由は、店頭に並んでいる同等製品の中でもっとも薄かったため。

 約0.125mmという薄さは、他社同等製品の厚みの2~5割減といったところだ。そのぶんキズからの保護性能では劣っていると考えられるが、あまり厚いとタッチの反応が悪くなる可能性も考慮し、今回は薄さにこだわることにした。

 反射防止の効果については写真をご覧いただきたいが、100パーセント防止するものではないものの、貼る前とは雲泥の差。距離が離れたところにあるモノほどぼんやりと映るので、ディスプレイや蛍光灯などが反射していても、あまり気にならずに済むようになった。また、画面についた手の脂があまり目立たなくなったのも、副次効果として大きい。

 ちなみにiPadは、素の状態だとスクロールやピンチイン・アウト時に指先が多少ひっかかる感じがなくはないが、このシートは表面がサラサラとしており、表面の滑り具合が非常によくなる。貼る前に比べるとスクロール操作がスムーズになり、ストレスが軽減された点においても、よい買い物をしたと思っている。

貼る前の状態(左)と貼った状態(右)の比較。反射をかなり軽減していることがわかる
フィルム本体に加え、クリーナーが付属するメインボタンの部分のみフィルムがくり抜かれている。余談だが、フィルムを上端から貼っていくとこのボタン部の位置がずれてしまう可能性があるので、フィルムはこのボタンの位置に合わせて下端から貼っていったほうがよい

商品名実売価格発売元
iPad用液晶保護フィルム「T071IPAD」1554円ラスタバナナ

(山口 真弘)

2010/6/2 06:00