iPad用の「フラップタイプレザージャケット」を試してみた


フラップタイプレザージャケット

 筆者がiPadを購入したとき、欲しかった純正ケースがすでに店頭から消えていた。本体の薄さを楽しむならカバーなしのままでもいいのだろうが、万が一キズをつけたり落として壊したりするのはイヤだ。液晶面までカバーできて、スタンドにもなる、純正ケースの代わりになるものはないか、と慌てて探して掴んだのが「フラップタイプレザージャケット」である。

 サイズはいずれも素人採寸ではあるが、横21cm×縦25cm×厚み2.6cm、重さを計ったところ約330gであった。表面はふかふかのポリウレタン素材でできており、フラップ部分の内側は柔らかいスエード調の起毛素材で覆われている。カード収納ポケットが7つ、SDカードなどのメモリーカードが収納できるポケットが1つ、ペンホルダーが1つ用意されている。ボタンが位置する場所はくりぬかれており、ジャケットを装着した状態でDockコネクタへの接続を含めすべての操作が可能だ。

 ホルダーにiPad本体を差し込んだら、パタリと反対側のフラップを閉じ、裏面についたゴムで固定する。こうすることで、うっかり開かないようにできるのだ。フラップは裏側に折りたたんでカードホルダーを立てると、スタンドにもなる。スタンドは縦と横の2WAY。みんなで楽しむなら縦、画面上のソフトウェアキーボードを使うなら横という具合に使い分けられる。

 iPadを入れてみると、なんだかうやうやしい。立派なフォトフレームを手にしたような感じである。クッション素材に守られているので、おそるおそる扱わなくても済むし、うっかり滑り落ちないところも安心できた。

 スタンドにしたときの安定感も気に入ったのだが、もともと薄いはずのiPadが、存在感を主張しはじめることが気になった。ジャケットそのものの厚みが約2.6cmあること、iPad本体もケースも、単独ではさほど重量感はないのだが、合わせると1kgに達するため、女性が持ち歩くにはやはりちょっと重たいかな……と思えてしまったのだ。

 しかし、いかにもiPadを大事にしているような、その高級感あふれる見た目は捨てがたい。鞄に入れてアクティブに持ち歩くというより、立ててカレンダーやスケジュールを表示させておいたり、時計アプリを入れてデジタル時計として楽しんだり、写真をスライドショーで再生させたりしながら楽しむのに向いている気がしてきた。

 iPadが登場したとき、両親や祖父母などパソコンが苦手な家族にプレゼントしてみようかな、と思った方もいらっしゃるはずだ。そのときプレゼント用ケースとして合わせて贈ると喜ばれるのではないだろうか。カードホルダーには、使い方のワンポイントアドバイスなどを入れておくと、さらに喜ばれそう……そんな気がするのだが、いかがだろうか?

ブラックとホワイトで迷ったが、今回はホワイトをチョイスフラップ全体を開いたところ
メモリーカードケースiPadを入れてみた。ボタン用に2箇所くりぬかれ、上下反対で使える配慮も
DockコネクタとスピーカーケースはiPad本体よりもペンホルダー分約1cm程大きいため、縁を直接ぶつける心配がない
キーボードを使いたいときやビデオ鑑賞で便利なスタイル。ただし、iPadがずり落ちてくることもある立てても安定している
立てると、写真やカレンダーなどが見やすくなる

 

製品名製造元購入価格
フラップタイプレザージャケット ホワイトレイ・アウト3980円

 

(すずまり)

2010/8/16 06:00