デフレで殺伐とした時代を、ゆる~い“ベーコン財布”で楽しく


 高価なブランドものの財布が流行した後には、その反動のように、エコな財布や、チープな財布、ジョーク満載の財布など、人の顔にスマイルを取り戻す商品が登場する。

 日本国中、世間はデフレの最高潮だ。給与は一向にアップせず、就活は買い手市場で学生は日本国中を自腹で移動、それでも就職は簡単に決まらない。いつの間にか銀座の一等地に480円ランチのお店が登場し、バブル時代に一世を風靡したブランドものに憧れる人達は激減した。

 その結果、この2~3年で、人のモノに対する価値観は大きく変化した。今回は、そんな社会の雰囲気の変化やトレンドの移り変わりを反映しているチープでユニークな札入れをご紹介したい。

サイズの大きなイギリスパンのトースト財布(左)より小さくて使いやすいベーコン財布(右)折れ曲がったイメージも、いかにもな感じだ

 このコラムでも何度かご紹介した、水にも強く燃えない紙の財布がエコな財布の代表格なら、今回ご紹介する「ベーコン財布」は、ジョーク系の最右翼だ。国内のどこかの会社が似た様な名刺ケースを販売しているが、「Deluxe BACON Wallet」も同様に、上質なベーコンのスライスパックをそのまま財布のビニール表面にデジタル印刷したモノだ。

 塩分の多い本物のベーコンは、決してテフロン加工の真新しいフライパンなどを使わず、使い古したフライパンで炭素の固まりになる直前までカリカリに焼いて、ナイフで切ろうとするとパリパリと割れるくらいの状態が大好きだ。

 そんな好物のベーコンをモチーフに使ったDeluxe BACON Walletを最近はいつも持ち歩いている。ほぼ同時に手に入れた二回り大きな一万円札でも楽に入る“トースト財布”より見た目の品格はないが、ポケットにはジャストフィットサイズだ。

 トースト財布は女性にもウケは良いが、Deluxe BACON Walletは10人中7人までは良い反応を示さない。そんなDeluxe BACON Walletだが、日本の紙幣やクレジットカードの収納に関してはベストフィットサイズだ。

 お札をいれるところが隣り合わせに2カ所、クレジットカードポケットは左右に各3枚で合計6枚のカードが収納可能だ。加えてカードの背面に横向きに収納できるポケットが左右で3つ、全部で11カ所の収納力を持っている。

 地球上で冷蔵庫の中に隠してあっても、全く違和感のない自然なたたずまいを演出できる“擬態財布”「Deluxe BACON Wallet」は、自宅内の盗難防止セキュリティ対策としても極めて有効な手段なのかもしれない。

内側は、ベーコン柄を除けばごく普通の財布だDeluxe BACON Walletは、世界で一番冷蔵庫内が似合う財布だ

 

商品名実売価格購入場所
Deluxe BACON Wallet2100円Web通販ショップ

 

(ゼロ・ハリ)

2010/11/18 06:00