iPadにも対応、iPhoneを3回フル充電できる大容量バッテリー


パッケージ。筐体がブラックの製品もある

 日中にガンガンiPhoneを使ったり、出張や旅行に行く場合などに重宝するのが、モバイルタイプのバッテリーだ。筆者はふだんからiPhoneのマップ機能を頼りに移動することが多いので、見知らぬ土地でiPhoneのバッテリー残量が心許ない状態になると、本気で泣きそうになることもしばしばだ。宿泊先のホテルや自宅など、AC電源のあるところに行って充電するまでのつなぎとして、モバイルバッテリーは必須アイテムというわけだ。

 というわけで、半年ほど前に、USB出力機能が付いた「eneloop mobile booster(KBC-E1A)」なる商品を購入したのだが、これは残念ながら筆者のニーズを満たすに至らなかった。残り容量が目視で確認できないため、充電が足らず結果として使えなかったケースが多かったのと、思った以上に厚みがあってバッグの中で収まりがよくないことが主な理由だ。手元にあった単三のeneloopを使い回せるため経済的だろうと考えたのだが、製品の善し悪しよりも、筆者の使い方が合わなかった格好だ。とにかく、コレさえあれば当日はもちろんできれば(短期出張中の)2~3日は安心という大容量のバッテリーでないと筆者のニーズが満たせないことはよく分かった。

 そこで新たに購入したのが、今回紹介する「AU-USBPS2」だ。USBポート2基を備えたこの製品は、大容量バッテリーを内蔵しており、iPhone 4であれば「インターネット利用時」に換算して最大12時間分の充電が可能とされている。またこの種の製品には珍しく、大きな電力が必要なiPadに対応しているのもメリットだ。

 実際にどのくらい持つのか調べてみた。手持ちのiPhone 3GSを本製品でのみ充電しつつ何日持つか試してみたところ、いつもであれば当日の夜には残量10%の警告が出るところ、充電を繰り返しながらおよそ4日ほど続けて使うことができた。毎日ガンガン使っていたわけではないので、実質2.5~3日くらいということになるだろうが、フル充電を3回行ってもまだ余裕があったので、短期出張なども含めてかなり重宝しそうだ。

 本体はiPhoneをやや厚くした程度のサイズで、バッグへの収まりもいい。重量は145gと、ポケットに入れて持ち歩くにも支障がないレベルだ。バッテリーの残量は上面のLEDで3段階まで表示されるので、給電時の目安になるのはもちろん、フルに充電するまでにあとどのくらいの時間がかかるかを判断するにも目安になる。

 この手の商品のお約束として、付属のケーブルがかさばる欠点はあるが、それ以外はほぼ満点に近い出来だ。実売価格も5000円を切っており、コストパフォーマンスも高い。唯一残念だったのは、GALAXY Tabの充電に使えなかったことくらいだが、もともと充電器との相性が話題に上がる製品なので、これは仕方のないところだろう。日々の利用はもちろん、ちょっとした出張や旅行の間に電池残量が心配になる人におすすめできる製品だ。

本体サイズはiPhoneとほぼ同じで、厚みはややある感じ。なお、ほぼ同形状で「AU-USBPS1」という製品があるが、こちらはiPadへの給電に対応しないほかケーブルが別売なので間違えないようにしたいUSB×2ポートを搭載。出力アンペア数が左右で異なる。中央は充電用のジャック
iPhoneに充電しているところ。試した限りでは、3回のフル充電が可能だったバッテリーの残量は上面のLEDで3段階まで表示される

 

製品名製造元購入価格
AU-USBPS2アウロラ4680円

※純正品以外での充電は、携帯電話など各製品における保証の対象外となります。皆様の自己責任でご利用ください。

 

(山口 真弘)

2011/1/31 06:00