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ソニーのiPhone用イヤホン「MDR-EX38IP」


ソニーの「MDR-EX38IP」。「Made for iPod iPhone iPad」のロゴがまぶしい

 iPhoneを常時携帯するようになって、電車での移動中に音楽を聴く機会が増えた。ただ、以前利用していたiPod shuffle(クリップ付きの2代目)と比べて、音楽の一時停止や早送り/巻き戻しが若干面倒になった。画面タッチ式のiPhoneをポケットにいれたままの状態では、本体側面ボタンでの音量上下くらいしか手探りで操作できないからだ。

 この問題は、iPhoneに同梱されるイヤホンを使えば解決する。イヤホンの右耳側に小型のマイク内蔵リモコンが付いているので、ここのボタンを押した回数で早送りや一時停止が行える。ただ、個人的に、「オープン型」とか「インナーイヤー型」と言われる“普通のイヤホン”では、長時間装着していると耳の穴が痛くなってしまうため、iPhoneに付属のイヤホンは利用せず、他社製のカナル型(耳栓型)イヤホンを使っていた。

 そんな中、いつものように量販店をブラついていたら、比較的安価な、iPhone用リモコン付きのカナル型イヤホンを発見。なんと、ソニー製だ。iPhone用スピーカーがソニーから発売されたことは知っていたが、イヤホンまで出ているとは。いやはや、情報収集はマメにしないといけませんね。

 今回買ったのは「MDR-EX38IP」というモデル。マイク付きのため、より正確には「イヤホン」ではなく「ヘッドセット」という扱いらしい。2010年11月に発売され、店頭価格は2980円だった。ブラックとホワイトの2種類があったので、今回はブラックを選んでみた。パッケージには、iPhone 4をはじめとした対応機種でのみ利用できる、と記載されている。とはいっても筆者が試した限り、音楽を聞くだけならニンテンドーDSやPSPでも問題なく使えるようだ(マイクやリモコン機能を除く)。

 実際に使ってみて気付いたのは、リモコン部が左耳側についていること。iPhoneに付属のイヤホンでは右側だったので最初はとまどったが、すぐに慣れてしまった。リモコンの操作についてはまったく一緒で、ボタン1回押しで再生/一時停止、2回押しで次曲の頭出し、3回押しで前の曲の頭出し。長押しすればVoiceOverが起動するし、電話の着信時に1回押せばそのまま通話できる。また、独立した音量の上下ボタンもある。ケーブルの長さは1.2mと十分だ。

 今回購入したMDR-EX38IPのスペックには、コード部が「Y字型」とある。これは右耳・左耳それぞれのイヤホン本体からケーブル分岐部分までの長さが左右対称で、分岐部が胸の真ん前にくるタイプだ。ソニーのほかの製品では、右耳用ケーブルだけが首の後ろに回せるよう長くなっている「ネックチェーン型」もある。個人的には、ネックチェーン型のイヤホンを長年愛用していたこともあり、ふとうつむいたりした時にケーブルが煩わしく感じる。とはいえ、iPhoneの付属イヤホンはY型なので、違和感を覚えないない人も多いだろう。

 肝心の音質については、素人の筆者ではほとんど不満はなし。カナル型ならではの遮音性や装着性、リモコンによる操作性が低価格で両立されていると感じた。ソニー製とあって入手しやすい。iPhoneで気軽に音楽を楽しみたい人には、良い選択肢となるのではないだろうか。

ケーブル長は1.2m。イヤホン部から分岐部までの長さは実測で42.5cmほどだった リモコンは左耳側イヤホンケーブルの途中に付いている。コントロール用ボタンには突起が付いているので、手探りでも操作できるだろう
付属品。サイズ違いのイヤピース、ポーチ(巾着型)、巻き付けてケーブルの長さを調整できるアジャスター 4極式のL型プラグ。Bumper装着済みのiPhone 4にも無理なく接続できる

 

 実は、MDR-EX38IP購入直前、アップル純正のカナル型型イヤホン「Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic」も買ってみた。購入価格は7800円(アップルストア価格。発売当初の9400円から改訂されたようだ)と価格は倍以上、音質スペック的にもだいぶ違う製品だが、似ている部分も多い。

 イヤホンそのもの装着感は、同じ耳栓型とあってよく似ている。リモコンが右耳側についているか、左耳側についているかの違いくらい。プラグ部の形状はL型・ストレート型と異なるが、いずれも問題なくBumper取付済みiPhone 4と接続できる。

 一方、ケーブルの長さは少々違った。耳元から分岐部までの長さがMDR-EX38IPでは実測で42.5cm程度だったのに対し、Apple In-Ear Headphonesでは31cmほど。実際に付け比べてみると、その差を明らかに実感できる。個人的な印象を言えば、MDR-EX38IPのほうが余裕があって好みだ。

 Apple In-Ear Headphonesに付属するケースはプラスチック製で、イヤホンをしっかりと固定し、さらにケーブルを巻き付けて収納できる専用構造だ。このほかにもイヤピース保存用ケースが付属するなど、全体的に豪華だ。音質を優先するか、価格を優先するか、懐具合に応じて選択するのが良さそうだ。

右にあるのが「Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic」。イヤホン部からケーブル分岐部までの長さがかなり違う 端子部
リモコンのサイズもほぼ一緒 ケースはプラスチック製

 

製品名 製造元 購入価格
MDR-EX38IP ソニー 2980円

 

 

(森田 秀一)

2011/2/3 06:00