薄くて軽いDynabook RX3をオールラウンドに使いこなす


Dynabook RX3
メモリーもHDDも増設・交換が容易

 そろそろハイパフォーマンスなモバイルパソコンを買いたい、いや、正直言うと「Let'snote」が旅先で盗まれたのでノートパソコンを買わないと仕事できない。ということで、新しいノートパソコンを物色することに。

 途上国の首都へよく出張旅行し、たまに電気のないところまで訪れる身としては長くバッテリーで駆動し、荷物的側面から見ても、なるべく軽く小さいハイパフォーマンスなパソコンが欲しかった。これまで使っていたLet'snoteは大好きだ。でも、薄くて頑丈なビジネスノートもいろいろ出てきたし、Let'snote以外も見てみたい、と思って購入したのが、薄さで評判の東芝製「Dynabook RX3」の光学ドライブレスモデル。外付けのブルーレイディスクドライブを持っているので光学ドライブは不要と割り切り、ちょっと前のモデルをさらに安く購入した。最新ではないとはいえ、CPUにCore i5-520M、メモリーは4GBでさらに4GB増設して計8GB、OSはWindows 7 64bitなのでビジネス用途では文句なしのスペック。

 ストレージは、SSDにするかHDDにするか悩んだあげく、HDDモデルにした。将来のSSD換装を期待して、今回はとりあえずHDDモデルにしておき、気になるSSD製品が出れば交換してしまおうと思った次第。SSDと比べたらHDDは衝撃に弱い。しかし、そこは通勤ラッシュでも安心な日本メーカーならではの“ガラパゴスノート”。HDDカバーやパームレストに強度がアップし、ねじれにも強くなった「ハニカムリブ構造」を採用し、100kgf面加圧テストはもちろん、76cm落下テストもクリアしている。ちょっとやそっと鞄の中でぶつかっても大丈夫だろう。さらに30cc防滴テストをクリアし、デスクワークでときどきやってくる恐怖「コーヒーこぼし」などにも対応。キーボードを叩く音が大きいと周囲からときどき言われるほど、強めな打鍵の筆者がガンガン入力しても問題ない。

 昔の製品と違い、プリインストールソフトはずいぶんと少なくなったのだが、一方でシステム関連の独自ユーティリティソフトは増えた。本体の揺れを感知した時やスリープ状態から戻った後などにユーティリティソフトからアドバイスのようなメッセージが多く表示されるようになった。他社製品との差別化ができるし、個人的には、こういう進歩は歓迎だ。

 自宅では、デスクトップパソコンに、HDMI経由で液晶テレビに接続し、3つあるUSBコネクタにキーボード/マウス/外付ドライブを繋いでデスクワークに使う。そういった用途でも申し分ない性能だ。

各種ユーティリティデスクワーク環境でもハイパフォーマンスなDynabook RXは活躍

 

製品名製造元購入価格
Dynabook RX3(RX3 SM240E/3HDモデル)東芝12万9800円

 

(山谷 剛史)

2011/3/9 06:00