使わないiPhoneを多用途リモコンに出来る「L5Remote」


使っていないiPhone 3Gのドックコネクタに接続した本体。大きめのケースを使っているが、問題なく接続できた

 モデルチェンジを繰り返し、そろそろ次期モデルの噂も聞こえてくるiPhoneだが、機種変更して残った以前のiPhoneを手元に抱えている人も多いのではないだろうか。今回はそんな不要になったiPhoneを、学習型マルチリモコンとして利用できるアダプターを紹介したい。

 L5Remoteは、iPhone/iPod touch のドックコネクタに接続するユニットだ。ユニットの背面から赤外線信号が出る仕組みになっており、コネクタを接続したら本体を逆さまに持って操作することになる。接続すると、アプリ(無料)をApp Storeからダウンロードするよう促される。操作や設定は全てアプリで行う。

 最初はプリセットされたボタンから選ぶか、ボタンをカスタマイズするかを選べる。スクリーン上に表示、あるいは配置したボタンは、赤外線リモコンの機能をアサインする作業が必要になる。具体的には、ボタンを学習モードにして、学習元のリモコンをユニットに向け、目的のボタンを押すことで情報が記録される。このあたりは良くある学習型リモコンと手順は一緒だろう。

 既存の学習型リモコンと異なるのは、スクリーン上で自在にボタンを配置できる点だ。ボタンの形状だけでなく名前も入力できるので、テレビ局の番号ではなく局名を入力すれば直感的な操作が可能になる。赤外線で操作するリモコンであれば何でも登録可能だ。エアコンや電灯など、異なる機器のボタンを一つのスクリーン上に配置できるなど、自由度はかなり高く、いろいろ設定しているだけで楽しくなってくる。また、マクロ機能も備えており、一連の複数の操作を一括して登録できる。信号の間隔を調整できるなど柔軟な作りになっている。

 さらに面白いのは、作成したリモコンセットのデータを専用サーバーに登録したりダウンロードできたりする点だ。同じメーカーのリモコンがあれば、一から設定するより楽になるだろう。使わなくなったiPhoneが再活用できるというだけにとどまらない、暮らしを快適にする一品だ。

信号の学習は元のリモコンと向かい合わせて行う
テレビのリモコン。使用頻度が高いものを集め、TV局名をボタンに書き込んだ先ほどのリモコンを下にスクロールした所にカーソルや再生停止などのパネルと、データ放送の青赤緑黄ボタンを配置こちらはエアコンの学習画面。この状態で元のリモコンを向かい合わせて学習させる。5℃下げる/上げるボタンは、0.5秒間隔で温度調節ボタンを押すマクロを組んでいる

 

製品名製造元購入価格
L5 remoteL5 Technology6300円

 

(ナカムラ)

2011/3/10 06:00