コストパフォーマンス最強? シンプルBluetoothアダプター


コンパクトでシンプルなデザイン

 つい最近まで、一般的なユーザーが外出時に持ち運ぶデジタルガジェットといえば、せいぜいケータイ(フィーチャーフォン)とiPodなどのデジタル音楽プレーヤー程度であっただろう。しかし、ネットブックやスマートフォン、iPadによって一気に存在感を増した各種タブレット端末の普及に伴い、“ガジェオタ”でなくとも、多種多様なデジタル機器を、複数持ち運ぶ機会が増えているのではないだろうか? 筆者もその例に漏れず、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット端末、モバイルノートPC等々と言った数種類のガジェットを、常に持ち歩くスタイルがすっかり定着してしまった。

 確かにより多くのガジェットを持ち歩くことによって、移動先でもできる作業が増えたり、効率が向上するといったメリットはあるのだが、物理的に持ち歩く荷物の重量が増えたり、電源の管理が煩雑になるといったデメリットも発生してくる。そして最近、筆者が地味に困っていることが「イヤホンの管理」なのである。

 移動中はたいてい、メインの携帯電話端末であるiPhoneで音楽再生をしながら、ノートPCで書類作成やメールチェック等の各種作業を行うか、またはiPadで動画の閲覧をするといったスタイルをとっている。厄介なのがとくに後者のパターンで、使用するガジェットにいちいちヘッドフォンを差し替えなければならないのが、なんとも野暮ったいと感じてしまう。

 そこでそんな筆者の悩みを解決してくれるのが、今回紹介するカシムラのBluetoothステレオイヤホン BL-15である。今さらBluetoothのイヤホンですか? と自分でもツッコミを入れたくなるし、実際、この手のデバイスを使用するのは初めてではない。しかし、Bluetoothイヤホンを使うことによって、イヤホンの差し替えという物理的な「作業」を、デバイス上での簡単な切り替え操作で済ませられる点が、予想以上に便利であった。

 レシーバーに3.5mmプラグの、好きなイヤホン/ヘッドホンを接続できるということも、このデバイスの特徴の一つである。最近はBluetoothの受信機能が搭載されていることを意識させない程スリムな、ヘッドホン一体型のデバイスも多数登場しているが、サイズが合わない、音質に不満があるといった場合、デバイスをまるごと買い替えるしかない。レシーバーとイヤホンが独立していることも、それなりのメリットになると感じている。

 筆者として、基本的な仕様の部分には全くといって不満はなく、ワンセグ音声対応、連続使用時間最大6時間・待受時間最大250時間(いずれもカタログスペック)のバッテリーは必要にして十分。そして何より、ステレオのBluetoothイヤホンでは再安クラスの価格が、おサイフには大変うれしい。たとえ複数のガジェットを持ち歩かない人でも、ハンズフリー機能と、音楽再生・電話機能を兼ねることの多いスマートフォンの組み合わせは親和性抜群なので、購入をオススメしたい。

「自分好み」の3.5mmイヤホンが使用可能iPhone 3GSとのサイズ比較
製品名製造元購入価格
Bluetooth ステレオイヤホンマイク2 BL-15カシムラ3980円

 

(こじま)

2011/3/24 06:00