漢心をくすぐるサイクロン式クリーナー「風神」


我が家に届いた風神様

 掃除機を買い換える必要が出てきた。せっかくならカッコイイ製品が欲しいと思い捜すと、メカな感じの外見のサイクロン式クリーナー、「風神」なる名前も漢(おとこ)な掃除機を発見した。メーカーは三菱電機だ。最大の特徴は、ゴミが入って溜まる部分を取り外し、丸ごと豪快に水洗いできること。掃除機の選び方としては「音が静か!」とか「吸い出しが凄い!」というのはあるが、「ガチャガチャっと分解してジャジャーッと洗う」という誰にでもわかる独特な機能に惹かれて、購入を決めたのだった。メタリックブルー(青)とメタリックマゼンダ(赤)のメタリックな2色がラインアップされている中で、筆者はメタリックマゼンダを購入した。

 ゴミが溜まる部分(サイクロンBOX)を「ガチャッと外してバシャッと洗う」ことのインパクトは強いが、それとは別に、フィルターレスなのも特徴。フィルターの予備などを心配する必要がなくて嬉しい。また「エアエンジンブラシ」と名付けられたブラシ部では、やはり風の力でゴミをかきとったり、かきとった後に絡まった毛髪などをワンタッチで取れるようにしている。サイクロンBOXだけでなく、先端の吸い出すブラシ部分も凝っているのだ。

 「サイクロン式クリーナー」を調べて買った人には当たり前の話ではあるのだが、サイクロン式クリーナーは紙パック式クリーナーよりもずっとうるさいと思っていた。ところがこの風神や、ほかの多くのサイクロン式クリーナーは、紙パック式クリーナー程度の騒音で、特別うるさいわけではない。「ソフトモード」という吸引はさほど強くないが省エネで静かなモードがあり、強力な「強」モードに比べると「かなり抑えてるなー」と思えるほどに静か。

 一番気になるのは、サイクロンBOXの水洗い。サイクロン式の宿命で、サイクロンBOXに溜まったゴミをゴミ箱に出す際、紙パック式とは違って埃が舞ってしまうのだが、その工程を乗り越えたら、サイクロンBOXを4つのパーツに分解する。バシャーっと洗って埃も臭いも取った上で、乾かした後に4つのパーツを結合する。パーツには番号が振ってあり、機械音痴でもそんなに惑うことなく元に戻せるだろう。

 届いてから気づいたが、箱にはMade in Japanと記されていてニヤリ。とにかく斬新でカッコよくて日本メーカーの安心感が欲しい人にはお勧めの一品だ。

サイクロンBOX。各パーツに番号がふられている水洗いで臭いも汚れもスッキリ
風神はMade in Japanなのだ

 

製品名製造元購入価格
風神 TC-ZK15S三菱電機2万9800円

 

(山谷 剛史)

2011/4/7 06:00