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iPad用タッチペンの最高峰「Wacom Bamboo Stylus」


ペンタブレットのリーディングカンパニー、ワコムのiPad用タッチペン「Bamboo Stylus」。現在、一般的に入手可能なこの種のタッチペンの中では高価な部類で、一番低価格な同種タッチペンの3倍弱の価格だ

 今回はiPad用タッチペン「Bamboo Stylus」(CS-100/K0)を紹介させて頂く。いきなりだが、筆者はこのBamboo Stylusのガジェットとしての魅力に非常に満足している。

 Bamboo Stylusの最大の特徴は、作りの良さとペン先の小ささにある。先端のラバードームは同種のほかのタッチペンより一回り小さく、ペンの軸部分よりも細く絞り込まれたシルエットにより、狙いがつけやすい。慣れてくると、iPadのディスプレイ上に、ひらがなや単純な漢字であれば1cm角くらいの大きさで書くことが可能だ。

 先端のラバードームは小型だが十分な張力があり、滑りも良く、書き味は上々だ。タッチパネルの反応、追従も良く、筆者は使い始めから快適に入力する事ができた。先端のラバードームが小さいためか、前回紹介した「Princeton PIP-TP2」よりもタッチ時の筆圧が必要な印象だが、ペン自体に重さがあるので、入力はスムーズで滑らかに行える。

 「PIP-TP2」等の価格的にリーズナブルなタッチペンも実用性は十分だと思うが、手に持った感触や見た目の満足感という点で、Bamboo Stylusには格別のものがある。なお、筆者はノン・グレアタイプの液晶保護フィルムを使用しているが、使用する保護フィルムの種類、保護フィルムの有無で必要な筆圧や書き味の印象は変化する可能性があることはご了承いただきたい。

 さて、ペンの作りだが、ペン先保持部、ペン軸後端部は艶消し処理された金属製パーツになっており、「筆記具」として見ても充分に美しい仕上がり。ペン軸部も金属製で重量感があり、梨地加工されたブラックの塗装がしっくりと手に馴染む。消耗品となる先端のラバードームは交換可能なことと合わせて、長く愛用できるガジェットだと思う。

 ペン軸後端の銀色の部分は、一見キャップに見えるが、固定されておりキャップにはなっていない。鞄に入れて持ち運ぶことを考えると、ペン先保護キャップになっていると良かったと思うのは筆者だけだろうか。クリップ部分は必要に応じて取り外せるが、外してしまうとコロコロとよく転がってしまうので余りお勧めできない。

 長く愛用するガジェットとして非常に満足感の高いBamboo Stylusだが、唯一残念に感じたのは、軸後端部に記された「BAMBOO」のロゴ。このロゴはペイントではなく是非とも刻印にして欲しかった。

 「Princeton PIP-TP2」などの、低価格でも性能的に十分な製品と比べると、書き味や入力効率という点でBamboo Stylusに大きなアドバンテージは感じられないが、長く愛用するカジェットして十分に魅力的な製品だと思う。

 一点、Bamboo Stylusを使用する上で注意が必要と思われるのは、ペン自体に重量があり金属製であるため、誤ってiPadのディスプレイ上に落下させると、ディスプレイ表面を傷つけてしまう恐れがある点だ。使用にあたっては手を滑らさないよう十分に注意したい。

iPadとのサイズ比較。少し短いが通常のボールペンとあまり変わらないサイズで、筆記具として全く違和感がない 全体の作りや重量感もかなりしっかりしており、同価格帯のボールペンなどよりペン自体の作りは良いくらいだ
本体は金属製で、特にペン先保持部分は美しく加工されている。先端、後端部分は素の銀色ではなく若干ガンメタリック調の色合いで高級感がある。先端のラバードームは同種の他のタッチペンより一回り小さくなっており、一段とペンらしい外観となっている ペン軸後端部のBAMBOOロゴ。このロゴが印刷なのが残念。刻印になっていればさらに高級感があったと筆者は思う。この部分はキャップにはなっておらず、固定されている。クリップは後端のネジを外して取り外せる
パッケージ背面には計8カ国語で簡単な説明が書かれている。対応機種がiPadとなっているが、同じ静電容量式のタッチパネルを採用するiPhoneでも問題なく利用できた

 

製品名 製造元 購入価格
Bamboo Stylus ワコム 2632円

 

 




(田中 宏和)

2011/6/22 06:00