Bluetoothキーボードが付属「ポケモンタイピングDS」


「バトル&ゲット! ポケモンタイピングDS」。他のDS用ソフトと比べて長くて大きなパッケージ

 今回紹介する「バトル&ゲット! ポケモンタイピングDS」は、ニンテンドーDSシリーズ用のタイピングゲームである。子供たちのキーボードのタイピングがぐんぐん上手になるだけでなく、スマートフォンを持った大人たちにも(こっそりと)とってもお得なゲームだったりする。

 ニンテンドーDSといえば、いわずと知れた携帯ゲーム機であり、子供たちの放課後、あるいは休みの日といえば、公園にこのゲーム機を持って集まっている姿というのが筆者の周りではおなじみの光景になっている。この「バトル&ゲット! ポケモンタイピングDS」も、そのDS用のゲームソフトのひとつだ。ただ、他のソフトと違うのは、このソフトにはワイヤレスキーボードと「DSスタンド」が付属するという点だ。

 このゲームは、他のゲームのようにDSを両手で抱えて操作するのではなく、スタンドにDSを立てかけて、接続されたキーボードで遊ぶのだ。そう、まるでパソコンや、スマートフォンをBluetoothキーボードで操作するときのように。

 キーボードの本体サイズは、子供が使うためか多少小さめで、パソコンで使われるミニキーボードのキャラクターキー部分より少し小さいくらい。ただ、一般的なパソコンのキーボードとは違い、キーはそれぞれ独立した形状のアイソレーションキーで、キーピッチは必要十分な17mm。しかもキートップにかな表示はなく、すっきり見やすい。ゲームや、パソコン以外のデバイスではあまり使わないと思われる [Print Screen] などは省略されていて、結果的にキー配置に余裕があるせいか、非常に打ちやすい印象だ。ちなみにキー配置は日本語キーボード配列で、例えば「 ( 」「 ) 」は8、9の位置にあるタイプだ。

その中には、ゲームソフトカートリッジ、DS用スタンド、それにワイヤレスキーボードが含まれているわけだ
キーボードの大きさ比較。パソコン用コンパクトキーボード(ELECOM TK-UP01MALG)との比較。これのキャラクターキー部分よりさらに一回り小さい中2の長男、小4の次男とも病みつきに。かなりゲームとしての完成度も高いらしく、ハマはまるらしい

 

 このゲームは、4月の発売当初は在庫がなくなかなか入手できなかったのだが、8月になるとキーボードの供給が追いつき始めたのか、入手も容易になった。単なるゲームではなく、なにしろキーボードタイピングとローマ字を、子供が楽しみながら、しかも自発的に熱心に覚えるので、買うときにお母さんを説得するのも容易。

 実をいえば、このゲームに付属のキーボードは、ごく普通のBluetooth接続で、しかもHIDプロファイル対応だ。BluetoothのHIDプロファイル対応スマートフォンユーザーなら、子供のためと言いながら買ってしまうべきかもしれない。

 メーカーである任天堂は、動作保証外としているものの、任天堂のWebサイトの「社長が訊く」という開発者インタビューページには、このキーボードがBluetoothで、HID対応であることや、他のデバイスにも接続して使えること、開発者自身がこのキーボードと他のデバイスを接続させて、会議の議事録などをよく取っていると紹介されている。

 そう、このキーボード、これが、前述のように打ちやすいキーボードで、しかも小さめで持ち運びもしやすい。付属のDSスタンドも、実は標準的なスマートフォンにならぴったりのサイズ。「001DL」のような大き目のスマートフォンでも大丈夫で、議事録や社内メモなどをスマートフォンで取るにはちょうどよいキーボードなのだ。ほら、子供用じゃなくて自分でほしくなってきたでしょう?

 ただ、子供はゲームがかなり面白いようで、買ってあげると子供はまぁ、1カ月くらいはハマるかもしれない。スマートフォンユーザーであるお父さんはしばらく使えないかもしれないが、そこはじっと我慢。子供が使わなくなったら、子供から借りることにしていつの間にか自分用に会社に、出張先に、どんどんスマートフォンと持ち歩いてしまおう!(笑)

スマートフォン(ソフトバンク 001DL)と組み合わせて使ってみる、の図。コンパクトながら、ケータイを使ったメモ取りには最高に使いやすい

 

製品名製造元購入価格
バトル&ゲット! ポケモンタイピングDS任天堂5210円

 

 

(大和 哲)

2011/9/15 06:00