すごいパワー! スマホも満タンにできるリチウム乾電池


パッケージにも「スマートフォン用携帯電話充電器におススメ!」とあるように、これは本当にオススメ。今までの電池には考えられないタフなパワー!

 本コーナーで4月に紹介されていた、「USB出力付ポータブルバッテリー電源」(BTN-DC2)ですが、実は私も愛用しております。スマホが電池切れになりそうなときに、こいつで充電すれば息を吹き返すことができますからね。しかも、単3形乾電池であれば、どこでも売っていますから、もし電池を忘れてもコンビニなどで手軽に入手できます。

 ただ、この製品を使っていて、弱点に気づいてしまいました。それは、ふつうの単3形アルカリ電池では、スマートフォンをフル充電にまではできない、ということです。

 この「USB出力付ポータブルバッテリー電源」、アルカリ乾電池でも、エネループなどニッケル水素充電池も使用可能で、仕様では最大1000mAの電力が供給できるのですが、どうも電池がある程度減ると電力供給能力が落ちてしまうようで、筆者の手持ちのスマートフォン「Dell Streak 001DL」(バッテリーの容量は1530mAh)の場合、ポータブル電源にはふつうのアルカリ乾電池を使用し、スマートフォンのバッテリーがゼロの状態から充電した場合、1時間ほどで50%まで充電でき、その後はスマートフォン側でエラーが表示されて、これ以上充電できなくなるのです。エネループでもほぼ一緒。

 ところがあるとき、秋葉原に出かけてですね、いつもよりちょっとお高い電池を買って、「USB出力付ポータブルバッテリー電源」で使ってみたのです。すると、スマートフォンを満充電にできるではないですか!

 その電池というのが、パナソニックのリチウム乾電池「FR6SJ」。これはすごい。ハイパワーな乾電池です。

 パッケージ裏の説明によれば、公称電圧1.5V(初期電圧1.8V)、重さはアルカリ乾電池より35%軽量で、寿命は2倍、そして摂氏マイナス40度という低温から60度まで使えるというタフさ。豆球式ライトや豆球使用玩具で使うと豆球の寿命が短くなるという注意書きまで書かれているハイパワーぶりです。

 リチウムといえば、携帯電話に使われているバッテリーが、今はリチウムイオン、あるいはリチウムポリマー電池など。そのエネルギー密度が高いことで知られる希金属ですよね。お値段もそれなりにしますし、これは乾電池なので、一回きりの使い捨て。充電などはできないということを考えるとコストパフォーマンス的には安売りの乾電池にはちょっと負けてしまいますが、それでも、1回でスマートフォンを一気に満充電まで持っていってしまえるのは魅力です。

 さすがにコンビニ・スーパーなどには置いておらず、今のところ取り扱いは一部の電気製品の取り扱い店などに限られているようですが、もし見つけたら一度使ってみてください。そのパワーには本当に驚きますよ。


パッケージ裏面によれば、従来アルカリ乾電池より35%軽量にして、寿命は2倍。タフな乾電池です購入時の価格は、4本セットで1200円ほど。普通のアルカリ電池の倍近い価格ですが、その分だけの価値はあると、筆者は断言します!

 

製品名製造元購入価格
リチウム乾電池 単3形 4本パック FR6SJ/4Bパナソニック1280円

※指定の電池以外での充電は、各製品における保証の対象外となります。皆様の自己責任でご利用ください。

 

(大和 哲)

2011/11/14 06:00