懐かしのメガドライブが遊べるポータブルゲーム機


「SEGA Arcade Nano SONIC」。このまま吊して飾っておきたくなるブリスターパッケージだ

 「ファミコン」の登場を小学生のころに迎えた筆者は、いわゆる「ファミコン世代」だ。ファミコン以降に登場した「PCエンジン」や「メガドライブ」といったゲームハードにも思い出があり、それなりに思い入れもある。

 しかし世の中には、「それなり」どころではない強い思い入れを持ち、自らその思い入れを形にしてしまう人々もいる。今回ご紹介する製品もまた、そんな人々によって生み出されたものなのだろう。今回ご紹介するのは、テレビに接続するだけでセガの名機、メガドライブのゲームを遊べる「SEGA Arcade Nano」だ。なお誤解の無いよう先に申し上げておくと、本製品はれっきとしたセガの製品である(らしい)。

 「Arcade Nano」は、小さなジョイスティックと5つのボタン(うち1つはスタートボタン)を備えた、ポータブルゲーム機だ。その大きさは片手に納まってしまうほどで、カプセルトイと言われても違和感はない。しかし、裏蓋を外して単4電池を入れ、付属のAVケーブルでテレビに接続し、スイッチをオンにするだけで、画面にはメガドライブの懐かいゲーム画面が映し出される。こんなシンプルに、小さな本体で、メガドライブのゲームを遊べてしまうということに痺れてしまった。

 収録されているゲームは、セガのタイトル5つと、「ボーナス」と称して収録されている5つの、合計10タイトル。筆者が購入した「SEGA Arcade Nano SONIC」には、その名の通り名作「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズが収録されている。何故か一緒に「アレックスキッド」も収録されているのが、SEGAファンとしては地味に嬉しい。ただし、すべて海外仕様なので、画面の言語は英語だ。

 実際に遊んでみたところ、画面出力や操作のレスポンスには何の問題もなかった。音楽だってちゃんと流れる。本体のジョイスティックやボタンも、小さいながら操作感は悪くない。昔さんざん遊んだはずなのに、すっかり下手くそになってしまった自分を笑いつつ遊び倒してしまった。なお、最大の難点は、AVケーブルが短かすぎて、テレビの前から離れられないことだったりする。もしかしたら没入感を高めるための、制作者の意向なのかも知れない。

 なお別のラインナップとして「SEGA Arcade Nano Virture Fighter 2」という製品もある。こちらには「バーチャファイター 2」(メガドライブ版)ほかが収録されているようだ。個人的には是非ともシリーズが続いて欲しいと願っている。万人にお勧めとは言わないが、特定層には間違いなく刺さるであろう本製品、無くなってしまう前にゲットしておくことをオススメしたい。


本体の大きさ。iPhoneと比較しても、こんなに小さい。カプセルトイの景品のようだ単4電池1本で動作する。ねじ留めされた裏蓋を外すのが微妙に面倒だ
本体付属のmini USB-AVケーブル。こんなものがあることを初めて知った実際にTVに接続するとこの通り、ちゃんと遊べる。画面出力も音楽もバッチリだ
小さすぎるかと思われた本体の大きさも、プレイしてみるとちょうど良い。「ソニック」はAボタンもBボタンもCボタンもジャンプなので操作も問題はなかった

(C) SEGA

 

製品名販売店購入価格
SEGA Arcade Nano SONICゲームクラウン Yahoo!店3500円

 

(TAG)

2011/11/15 06:00