無線のWebカメラはかなりイイ!


 ありそうでなかった無線のWebカメラがバッファローコクヨサプライから登場した。ネットワークカメラというカテゴリーであれば、無線LANを利用した製品は数あれど、Webカメラをワイヤレス化した製品ともなると、バッファローコクヨサプライをはじめとしてたわずかな数のメーカーがリリースしているのみだ。


USBケーブルは附属するがあくまで充電用。有線WEBカメラとして使えるものではない本体には三脚穴があり三脚を利用することも可能。この三脚はパッケージに入っている

 

 今回紹介するバッファローコクヨサプライの「BSW3KMW01シリーズ」は、ワイヤレスなWebカメラであることを売りにしている、珍しい&ハイエンドな製品。だから、直販サイトでも7980円と値段は“初物”価格だ。WebカメラではHD対応の高画質な製品が出ている中にあって、、30万画素CMOS採用でこの値段ともなると、1000円でお釣りがくる有線の30万画素Webカメラと比べて、高く感じることだろう。

 でも! 無線ということで容易に想像できるように、使ってみても正直便利なんですよ。

 当たり前のことだが、ケーブルが1本なくなることで、ケーブルの束縛がなくなる。ノートパソコンやモニター内蔵のWebカメラと違い、どこにでも置けて、家の中のどこにでも持ち運べるといっていい。スペック上は最大10m、レシーバーから離れたところでも利用できるので、30坪もない家では、別の部屋に置いてその部屋の様子をチェックしたり、ビデオチャットしている相手に対し、家の中の雰囲気を伝えたりできる。ケーブルがカメラユニットから抜けてしまうといった心配をする必要性もかなり軽減された。

 “初物”だと、値段も高ければパッケージも大きくて華があり、なんだか設定も特殊そうに思えるのだが、難しくはない。同梱されるCD-ROM内のセットアップファイルを実行するか、バッファローのサイトから4MBのセットアップファイルをダウンロードして実行すれば、あっけなく簡単に動作する。

 無線の状態でもスタンドアロンで動作するので、さてその電力は? というと、動作の源は電池ではなく内蔵の充電池。充電池のチャージは、カメラユニット裏側にmini USB端子があり、パソコンなどから繋げれば充電できる。

 パソコン側に挿すレシーバーが大きかったり、カメラ側にレシーバーを収納できなかったり、工夫がないのはやはり初物だからだろうか。将来的にレシーバーがUSBメモリなみに小型化され、カメラもHD画質になり、値段が安くなる、そういう時代も来るだろう。とはいえそのためには時間も必要なわけで、今Webカメラを捜している人は、この無線タイプをぜひとも選択肢に入れて欲しい。これを使うと、元の有線のWebカメラには戻れなくなるほど便利なのだ。

 

製品名製造元購入価格
無線30万画素Webカメラ BSW3KMW01SVバッファローコクヨサプライ7980円

 

 

(山谷 剛史)

2011/12/2 06:00