テーブルに置きたくなるスタイリッシュな電源タップ


小さなロゴが入っただけのシンプルなデザイン。ケーブルがなければ電源タップには見えない

 エレコムのT-FLC02-24「フレック・オルベ」はインテリアの一部として十分に通用しそうな電源タップである。黒く厚みのある円盤に白く縁取られた差し込み口が4組、正方形を描くように並んでいる。非常にシンプルでスタイリッシュなデザインが特徴だ。筆者はこの電源タップをテーブルの上に常備している。主な用途は携帯機器の充電。来客があったときなどはノートパソコンやコーヒーメーカーをつなぐこともある。いってみれば卓上用コンセントとして利用しているのだ。

 スペースの有効利用という意味では、差し込み口が一列に並んだタイプの電源タップ方が優れているだろう。筆者も、壁際やデスクの下には一般的な細長いタップを置いている。しかし、テーブルの上となると話は別だ。ある程度の長さがあると置き場所が限られ、意外にじゃまになるのである。太いケーブルがついたプラグを差し込むとバランスが崩れ、斜めに傾くこともある。いまひとつ使い勝手がよろしくない。

 その点、T-FLC02-24は、直径8cmほどのコンパクトな円盤状。電気器具を感じさせない硬質なデザインはテーブル上の小物類や文房具と並べても違和感がない。もともとバランスがとれた形状のうえ、重心を低くするためにケーブルの取り付け位置などが工夫されており、安定性にもすぐれている。また、4つの差し込み口は十分に間隔をとった上で四方を向くように配置。上面が緩やかに湾曲していて、大型のプラグ一体型ACアダプタなどを複数差し込んでも干渉しにくい。ユニークなデザインではあるが、実用性は一般的なタイプとくらべても遜色ないのである。

 いわゆる節電タップのようなオンオフスイッチなどは装備されていない。筆者の用途では不便を感じることはないが、機能的にはシンプルそのものだ。ただ、安全性については十分に配慮されている。4つの差し込み口はすべてシャッター付き。プラグを引き抜くと自動的に隙間がふさがれ、ホコリなどが入り込むのを防止する。内部にも耐熱性と絶縁性にすぐれたユリア樹脂という素材が採用されているほか、壁のコンセントに差し込むプラグはトラッキング現象を防ぐ絶縁キャップ付きだ。

 T-FLC02-24「フレック・オルベ」はブラックとホワイトの2色、それぞれケーブル長が2mと5mの計4種類がラインナップされている。テーブルの中央に堂々と置いておけるデザイン性の高さは、プレゼンテーションなどでも活躍しそうである。

四方を向くように配置された4つの差し込み口。間隔が広く、ACアダプタなどを差し込みやすい上面の湾曲によりプラグは少しだけ外側に傾く。指をかけやすく抜き差ししやすいデザインだ
低重心設計の円盤形ボディはプラグ一体型ACアダプタなどを差し込んでもバランスを崩しにくい差し込み口にはすべてシャッターを装備。スイング式のプラグにも絶縁キャップが取り付けられている

製品名製造元購入価格
T-FLC02-2420BKエレコム1520円

(サイトウシゲキ)

2011/12/6 06:00