iPadも充電できる車載用USBアダプター


「S7103D2」は小型でシンプルな車載用USB電源アダプターで、最大の特徴は2.1Aという大出力電流だ

 先日、自動車で10数時間かけて移動する機会があった。かなりの長距離、かつ超時間の移動で退屈ということもあり、この機会にiPadのカーナビアプリを試してみることにした。その際、問題となったのがiPadの電源確保だ。使用したiPad 3G+Wi-Fi対応モデルは、公称で最大10時間の使用が可能だが、常時GPSを利用するカーナビアプリはバッテリーの消費が早い上、移動の行程は明らかに10時間を超える予定となっていたため、何らかの形で電源を供給する必要があった。

 外部バッテリーを利用するという方法も考えたのだが、自動車には12Vの電源があるので、そこから電源(5V)を確保することにした。自動車の12V電源を利用するにあたり、一番簡単で取り付け工事を必要としないシガーライターソケットから給電する製品にしぼり、iPadを充電できる2A以上に対応したUSB充電アダプターを探してみると、これが以外と少ないことがわかった。もう1つの選択肢として、12V DCを家庭用の100V ACに変換し、iPad付属のACアダプター経由で給電する方法も考えたのだが、せっかくなのでシガーライターソケットからダイレクトにUSB出力が取れるアダプターを探すことにした。

 今回入手した多摩電子工業の「車載USB電源 2.1A/1ポート for iPhone/iPad(S7103D2)」は、USBポートを1口持つタイプ。シガーライターソケット→USBの変換アダプターで、出力電流は最大2.1AとなっておりiPadの充電にも対応している。この他にも、同社製品にはUSB出力が2口あるタイプの「S7103D3」もラインナップされている。この製品の良いところは、非常にコンパクトでシンプルなところだ。シガーライターソケットに装着するとソケットから飛び出すのは2cmほどで、デザインもシンプルなため、ごく自然にそこにUSBのソケットがあるように見える。

 使用方法は至って簡単で、「S7103D2」を自動車のシガーライターソケットにセットしパイロットランプが点灯すればUSB出力が使用可能だ。USBを利用し充電するデバイスで500mA以上の電流を必要とする機器はそう多く無いので、1口タイプの「S7103D2」は、事実上iPad用のアダプターとなるが、2口タイプの「S7103D3」であれば大容量の出力電流を活かし、同時に2台のデバイスを充電することも可能なので、複数の機器を持ち歩く人には2口タイプ方がお勧めだ。

 今回のように長時間カーナビアプリとして使用する以外にも、自動車での旅行でiPadを使い、さまざまな情報を検索するような場合に、車内でiPadの充電が可能であればiPadのバッテリー残量を気にすることなくガンガン使うことができる。

 今回、行き帰りの道中と現地での移動で、合計約30時間ほど「S7103D2」からiPadに給電したが、常に安定してiPadに電源を供給してくれた。「S7103D2」はコンパクトで付けっぱなしでも邪魔にならないので、自動車での移動が多く、常用的にiPadを利用する場合には非常に心強い電源アダプターだ。


本体には1口のUSBソケットとパイロットランプ以外何もない。最大直径も約2.5cmとシガーライターソケットより少し太いだけだ使用時、本体の大半の部分はシガーライターソケット内に収まる。ソケットから飛び出すのは後方2cmほど
実際に、シガーライターソケットに装着するとこのようなイメージになる。USBソケットの左横に青色LEDのパイロットランプがあるiPad 2をしっかり充電できる

 

製品名製造元購入価格
車載USB電源 2.1A/1ポート for iPhone/iPad (S7103D2)多摩電子工業1620円

 

 

(田中 宏和)

2012/1/26 06:00