iPadにも対応するパワーバッテリー「Infinity5000」


「Infinity5000」

 iPadを使い始めた当初、自分のWindowsパソコンのUSBポートで満足に充電できないことを知って大変なショックを受けた。“充電していません”という謎の文言がiPadの画面に表示されたときは、充電元がMacではないから、意地悪をされているんじゃなかろうかと思ったほどだ。

 スマートフォンより大容量のバッテリーを持つiPadを充電するには、それ相応の電力が必要ということらしいが、たとえば外出時など、周囲に電源コンセントがない時、そのあたりにある適当な機器のUSBポートで充電できないのはちょっと不便だ。こういう時は、今回紹介する「Infinity5000」のような充電用バッテリーが1台あると安心感が違う。

 「Infinity5000」には、外部機器を充電するためのUSBポートが2つ用意されている。1つは一般的な電力を供給するUSBポート、もう1つは高出力の電力を供給するUSBポートだ。高出力の方のキャップ部分には“iPad”と書かれているだけあって、まさにiPadのための充電ポート。ここに接続すれば、もうあの“充電していません”という文言に悩まされることもなく、心穏やかにiPadとともに過ごせるのである。

 iPad単体のみであれば、約48%まで充電できるうえに、iPadと同時に他のスマートフォンなどを接続して充電することも可能だ。同時充電の場合はその分それぞれの端末に充電できる容量は少なくなってしまうが、それでも数十パーセント程度を充電できれば、予備の充電用バッテリーとしては十分にその役目を果たしたことになる。たとえば旅行中にスマートフォンでバリバリ写真を撮りまくったり、一日中SNSに入り浸っていたりすると、丸一日は電池がもたないけれど、0.7日(?)くらいはもつことも多い。残りのその0.3日分をなんとかしたい! といった場面でゼッタイに役立ってくれるのだ。

 とはいえ、「Infinity5000」にも弱点はある。iPadを充電できるというそのタフさが裏目に出たのか、図体もやや大きくなってしまっているのだ。重量こそ約148gと、カバンなどに入れていても気になるほどではないが、縦横サイズはスマートフォンと同じくらい、厚みは倍ほどもある。スマートフォンのみを所有している人は、純正バッテリーパックを予備で持つほうが都合がいいと思うかもしれない。

 ただ、全体のフォルムがもっとスタイリッシュに、たとえばApple製品チックなデザインになってくれれば、もう少し重くても、大きくても、毎日はりきって持ち運んじゃうのになあ、と思わずにはいられない。

 iPadのような大きめのタブレット端末を日々持ち歩いている人なら、「Infinity5000」のサイズも苦にならないだろうし、スマートフォン以外に携帯ゲーム機などを持ち運んでいる人であれば、さまざまな機器を充電できる「Infinity5000」の使いどころは多い。


「Infinity5000」のパッケージ内容本体上部にはUSBポート二つのほか、暗いところで役立つLEDライトも備える
「Infinity5000」自体のバッテリー残量は液晶ディスプレイで確認できるiPadのほか、スマートフォンやケータイなどあらゆる機器を充電できる

 

製品名製造元購入価格
Infinity5000(LD2-5000B)リンケージ5480円

 

 

(日沼諭史)

2012/1/27 06:00