コンパクトなWiMAXルーター「URoad-SS10」を試してみる


 UQコミュニケーションズより、コンパクトなモバイルWi-Fiルーター「URoad-SS10」が登場した。お借りしたので早速使ってみることにした。

 「URoad-SS10」は、“SLIM & STRONG”を謳うWiMAX対応のモバイルWI-Fiルーター。メーカーはシンセイコーポレーション製。URoad-8000の後継にあたるモデルで、11.8mmの厚さもさることながら、全体的にコンパクトな印象が強い。WiMAXのハイパワーモデルに位置づけられ、据え置き型ルーター「URoad-Home」と同様、WiMAXの電波が弱いところでも繋がりやすいとされている。

 また、URoad-8000よりもコンパクトになった一方で、連続通信時間は公称値約9時間と、URoad-8000と同じだ。今回、実利用は1日だったが、仕事中に充電することなく利用できた。自動的に待受状態になる「ウェイティング機能」によるところも大きいだろう。ウェイティング機能による連続待受時間は約20時間となっている。

 UQ WiMAXでは、高機能モデルを「AtermWM3600R」としており、「URoad-SS10」はスタイリッシュなモデルに位置づけている。端末側面部は、金属調の質感を実現しており、iPhone 4/4Sを意識したデザインと言えるかもしれない。

 通信速度については、現行のWiMAXなのでほかのWiMAXモデルと差はないと思われる。3月12日に市ヶ谷駅の地上と地下の改札付近で計測したところ、以下の通りになった。いずれも3回計測するつもりだったが、地下改札付近については電波をつかめなかった。計測に利用したのは、Androidアプリ「SPEEDTEST.NET」(Ookla)で、サーバーはTOKYOに接続された。無線通信は、環境の影響を非常に受けやすいので、参考値としていただきたい。

【市ヶ谷駅|22時頃】
 地上/1回目:下り1.09Mbps、上り1.26Mbps、130ms(Ping)
 地上/2回目:下り6.22Mbps、上り5.53Mbps、113ms(Ping)
 地上/2回目:下り3.92Mbps、上り2.65Mbps、125ms(Ping)
 地下/圏外



 




(津田 啓夢)

2012/3/29 06:00