自転車にもウインカーを!「DOPPEL GANGER 方向指示機」
矢印状にLEDが配置された本体。誤動作を防止するため、上下逆に取り付けると動作しない |
自転車で車道を走る際に問題となるのは、車との共生だ。自転車側でなにより大切なのは、車のドライバーに対して自分の存在をアピールすること。筆者は自動車も運転するが、よく目立つ自転車は、避けやすく追い抜きやすい。今回紹介する自転車用方向指示機は、安全のために目立つ、格好の製品だ。
「DOPPEL GANGER 方向指示機」は、自転車用のウインカーだ。商品名だけで機能のすべてを説明してしまったようなものだが、一応解説しよう。ハンドル部分に設置するコントローラーには、左右の点滅と両点滅のボタン(ハザード)のボタンが付いている。サドルの下、シートポストと呼ばれる部分に取り付けた本体とコントローラーは、有線で接続する。ボタンを押すと点滅し、もう一度押すと点滅が止まる。点滅している間は音がでて、左右と両点滅それぞれで音色が異なる。オレンジ色のLEDは昼夜問わず後方からの視認性がよく、本体の大きさもあって、とても目立つ。
とはいえ、道交法で規定された保安部品ではないので、実際に走る際はハンドサインとの併用が必須となるだろう。手順としては以下のようになるのではないだろうか。
1.後方確認
2.ハンドサイン
3.方向指示機のスイッチをオン
4.ハンドサインを戻す
5.曲がり終わったらスイッチをオフ
ハンドサインのみと比べてあまり便利でないように感じるかもしれないが、ハンドサインを出している時間が短縮できるのは大きなメリットだ。ハンドサインを出している間は片手運転にならざるを得ず、その危険な時間を少しでも短くできるのは意義があると感じた。一番使用機会が多いのは、路上駐車の車を避けるときだ。筆者は右利きなので、利き手を離す時間は短ければ短いほど不安は払拭できる。コントローラーのボタンは大きいので押しやすく、それぞれが離れた位置に付けられているので左右を押し間違える心配もない。
安全面では申し分ないのだが、取り付け位置については難があった。細かく調整したのだが、筆者の環境では、ペダルをこぐときにどうしても太股の裏が本体の左右の端とこすれてしまうのだ。フレーム形状やサドルの前後位置とも関係しているのだろうが、サドルの位置は、数mmずれただけで腰痛や尻の痛みに直結するだけに、変更したくない。なんとも痛し痒しである。また、本体とコントローラーが有線接続というのもちょっと残念なところだ。普段自転車を整備する人ならケーブルの取り回しはお手の物だろうが、無線のほうがスマートなのは確かだ。しかしその分、価格は廉価に抑えられている。通常の後方用ライトと比べても大差ない価格なので、自転車に安全を求める方は試してみてはいかがだろうか。
OFF状態 | 右折時。実際は、内側、外側と順に光り、両方光った後に消灯、また内側が光り……と繰り返す |
左折時 | 両点滅(ハザード) |
コントローラー部分(左)。使用しているボタンの上のLEDが光る |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
方向指示器 DA015SG | ビーズ | 2800円 |
2012/5/28 06:00