溶けやすい高級石鹸ユーザーにも好評な無印良品の石鹸おき


粗めの発泡ウレタンスポンジと、水受け皿の組み合わせとなっている
手に持つとかなり大きめの石鹸でもしっかりホールド

 突然だが、筆者は無印良品の商品たちと、基本的に相性が良くないと勝手に思い込んできた。デザインやコンセプトは大好きで、ついつい買い物をしてしまうのだが、雑貨にしろ、文房具にしろ、容器にしろ、何故だか筆者にとっては微妙に大きすぎたり小さすぎたり、細かい点が使いづらかったりで、多くの無印の商品たちに切ない別れを告げてきた。

 だがその一方で、「これでなくては!」とヘビーに使い込む商品、リピートしまくるような相性の良いものも稀に存在するのが、筆者にとっての無印良品である。今回ご紹介するのは、そんな筆者のお気に入り商品のひとつ、「発泡ウレタン石けん置き」だ。

 前述のような理由で、無印商品の購入にはかなり慎重な筆者であるが、固形石鹸ひとつにつき「発泡ウレタン石けん置き」をひとつ、といった具合で現在我が家にはあらゆる石鹸置き場にこの商品が置いてある。

 今を去ること数年前、「シンプルライフ」なるものに惹かれ、石鹸生活を始めてみたことがあった。石鹸生活自体は、大量の洗剤ボトルや洗顔料などを駆逐してくれ、満足していたのだが、困ったのがその石鹸の置き方だ。昔懐かしい「みかんネット」のようなものに入れて吊るすのもいいが、ちょっと優雅さに欠ける。筆者は、特に手作り系のグリセリン分が豊富でお肌に優しいと言われる高級石鹸が、やたらと溶けて早くなくなることに悩んでいた。高級であるからして、もちろん石鹸のお値段も高め。なんとかして長持ちさせたい。保湿成分が豊富ということで、石鹸自体がやわらかく、水分を含みやすい性質なのは百も承知なのだが、買ったときにはピカピカの固形を保っていたのが、数回の使用ですぐにグズグズととろけて半固形のような状態になってしまうことが多く、なんとも切ない気持ちになっていた。

 そんなときに、石鹸ユーザーの間で好評だったので試してみたのが、今回紹介するアイテムだ。見た目はちょっと生活感溢れる感じで、高級石鹸の持つオシャレ感とは今ひとつそぐわないのだが、石鹸の溶けづらさには代えがたい。大きめの石鹸でもホールドしてくれる懐の広さで、水切れの良さは口コミに違わぬ実力の持ち主。柔らかめの石鹸でもすぐに乾き、最後まで崩れることなく使いきれるようになった。カビも生えづらく、水洗いも簡単なので衛生的に使えて気分も良い。ついでに、この商品自体をスポンジがわりとして、そのまま洗面台も洗えてしまう。

 難点をいえば、大きいので意外に場所をとることくらいで、実用面では大変優秀だ。買い替え用に発泡ウレタン部分のみ売っているので、ぴったりの陶器の皿が見つかれば、それと組み合わせて憧れのオシャレ系シンプルライフにもう一歩近づけるのでは? などと妄想している。

 何かと衛生状態の気になる夏に向けて、固形石鹸生活を充実させたい方には、是非おすすめの一品だ。


発泡ウレタン部分アップ。水切れの良さと石鹸をホールドする機能を両立しているアイボリー色だった旧モデル(上)に比べて、新モデルは発泡ウレタン部分がホワイトになっていて見た目の清潔感アップ

 

製品名製造元購入価格
無印良品 発泡ウレタン石けん置き良品計画263円

 

(珠里)

2012/5/30 06:00