実売980円のデジタルフォトフレームはどこまで楽しめる?


「KDPDK15V3」本体の設定画面

 家電量販店で何か面白いモノはないかと物色していたら、980円の小さなデジタルフォトフレームを発見した。1000円を切る価格に目がいく。恵安の製品「KDPDK15V3」で、パッケージにはデジタルフォトフレームではなく「デジタルフォトキーチェーン」と書かれている。つまりデジタルフォトフレームかつキーホルダーとしても使えるのだろう。実用的だし、980円でどこまでできるのか面白そうということもあり、購入してみた。

 本体表面は、128×128ピクセルが表示が可能な1.5インチ液晶モニターのみ。裏面には「UP」「DOWN」「MENU」ボタンと、ペン先でしか押せない「RESET」ボタンがある。文字通り画像送りとメニュー画面の表示、いざというときのリセットが、ボタンで操作できる。また側面にはミニUSBポートがあり、パソコンとつなぎ、本製品内にある実行ファイルを起動、専用ソフトを介してパソコンから製品内に画像ファイルを転送する(直接「エクスプローラー」でやりとりすることはできない)。このソフトに関しては、かゆいところに手が届くほど多機能ではないが、画像サイズの変更や画像の回転、背景色や文字カラーの変更などができる。ソフトで転送画像を簡単に編集できるわけだ。

 一方、MENUボタンで呼び出すメニューでは、バックライトの明るさとコントラスト、自動の電源オンオフ、スライドショーのオンオフの設定ができるほか、アナログ式またはデジタル式での時計表示が可能。一般的なデジタルフォトフレームとできることはそれほど変わらないので、デジタルフォトフレームの雰囲気に触れてみたいという人にもオススメできる。

 今のご時世、携帯電話やスマートフォンのビューワー機能のほうが便利な点は多々あるが、なんとなく、いつも何枚かのお気に入りの写真を携えて見たいという場合にはこの「KDPDK15V3」は向いているのではないだろうか。


裏面のボタン類と100円玉との大きさ比較カバンにぶらさげてみた。サイズは十分キーホルダーといえるサイズ

 

製品名販売元購入価格
KDPDK15V3恵安980円

 

 

(山谷 剛史)

2012/7/10 06:00