伸び放題の鼻毛に喝! 「エチケットカッター」


「エチケットカッター ER-GN50-W11」と替え刃

 1本や2本どころの話ではない。5、6本の鼻毛が1カ所からまるで観葉植物の「サンスベリア」のごとく飛び出していると妻に指摘され、さらに数日後には、たまたま一緒に食事した女性に指を差されて笑われた。実はそれまでも、妻にはたびたび指摘されていて、そのたびに指先でちょいと押し込んで(自分としては)事なきを得ていたのだが、他人のしかも女性に笑われてまで平常心でいられるはずがない。鼻毛を1本残らず根絶やしにしたいと思った。

 鼻毛処理に使うのはハサミみたいなものが主流なのかと思いきや、最近は(昔から?)電動カッターが多いらしい。いろいろなメーカーから豊富なバリエーションがラインナップされていて、その中でも持ちやすそうな形状で、かつホワイトボディがちょっぴりオシャレ感を醸し出している、パナソニックの「エチケットカッター ER-GN50-W11」をチョイス。

 これは、スタパ齋藤さんも愛用しているという「ER-GN50」の女性向けバージョンということらしいのだが、なぜか開発元であるパナソニックのWebサイトにはこのバージョンが掲載されていない(ER-GN50-W11はAmazon.co.jp限定)。デザインは女性寄りではあるが、性能は男性向けの「ER-GN50」と変わるところはなさそうだ。実売価格は2千円台半ばと、他メーカーの機種よりはやや高めだけれど、買いにくいほどの値段ではない。

 電源は単3電池1本のみ。本体を握るとちょうど親指あたりにくるスイッチをスライドさせれば、やや大きめのモーター音とともに鼻毛のカットが可能になる。あとは、本当に安全に鼻毛をカットできるのか、鼻血ブーという事態にならないかという恐怖心を抑えつつ、ゆっくり鼻の穴に差し込んでいくだけ。奥でぐるぐる回したり、鼻毛の多そうな部分にちょっと押し当ててやれば、ジョリジョリという小気味よい音を出しながら確実に鼻毛がカットされる。細かい振動のせいでちょっとくすぐったく感じるものの、ガマンしてジョリジョリしていたら、私の“サンスベリア”は跡形もなくなった。

 先端にある刃のように見える部分は、実際はカバーのようなもの。この奥にあるかなり小さな刃が回転して毛をカットするという、安全カミソリのような構造になっているので、鼻の粘膜を傷つけることはない。先端部分は取り外していくつかのパーツに分解でき、丸洗いできるため、清潔に保てるのもうれしいところだ。ただ、剛毛な鼻毛で刃が早々に摩耗してしまう(?)ことを見越して、替え刃も同時に購入しておいた。

 ちなみに「エチケットカッター」という名前のとおり、用途は鼻毛に限らないのもミソ。眉毛を整えるときや、耳穴から生えている毛を減らしたいとき、ヒゲのキワをきれいに揃えたいときなどにも使うことができる。どうやら、顔のむだ毛処理は、性別に関わらずもはや現代人として最低限配慮すべきエチケットらしい。特に空気の汚れた都会に住んでいたりすると、知らず知らずのうちに鼻毛がボウボウになりがち。毎日鏡でチェックして、せめて異性に指差されて笑われることのないようにしたいものだ。ほんと、恥ずかしいので。


手に持ちやすい形がポイント。お掃除用のブラシも付属する先端を拡大。この奥にある小さな刃が動いて毛をカットしてくれる
先端部分は3つのパーツに分解して丸洗い可能気持ちよく鼻毛ジョリジョリ……

 

製品名製造元購入価格
エチケットカッター ER-GN50-W11パナソニック2580円

 

 

(日沼諭史)

2012/7/17 06:00