銀色に輝く謎の物体、中山式快癒器


中山式快癒器、2球式と4球式

 中山式快癒器という名前を聞いたことがない人でも、この形に見覚えがある人は意外に多いのではないだろうか。ドラッグストアの店頭で見かけたり、また子供の頃に親類の家や友人宅にあったという人もいるかもしれない。しかし、これは何に対してどう使うのか初見でわかる人は少ないかもしれないなと、本稿向けに写真を撮っていて改めて思ったのだった。

 筆者は仕事柄一日中椅子に座りっぱなしというわけでもないのだが、姿勢がよくないのが災いしてか肩こりになることが多い。自分ではそれほど辛いと思ったことはないのだが、肩が上がらなくなることもあるのでけっこう重傷なのだろう。また、以前腰を痛めたこともあり、長時間重い鞄を持ち歩いていたりすると腰が痛くなってくるのだった。時間に余裕のあるときは家人にマッサージしてもらったりするのだが、常にそうしてもらうわけにもいかないので、なにかいい方法がないのかと考えていて思い出したのが中山式快癒器だった。

 友人が中山式快癒器のヘビーユーザーだったことを思い出し、またインターネット上での評価件数が非常に多い上、どれも評価が高いこと、手ごろな価格のわりに長持ちしそうなことなどもわかったので購入してみたのだった。

 届いた箱を開けて快癒器の実物を触ってみると思ったよりも軽くてギシギシいう感じで、本当にこれで長持ちするのかなと思ったのだが、実際に使ってみるとしっかりと体重を受け止めてくれるようで安心した。

 使い方は簡単で、床に置いてその上に寝転ぶだけだ。背骨に沿って快癒器を置いて体重をかけるといい具合に背骨の両脇を圧迫してくれる。初めのうちはかなり痛いが(筆者もそうだった)、しばらく使って慣れてくるとじんわりと押される圧迫感が気持ちよくなってくるのだった。どうしても痛い人は布団などの柔らかい物の上に置いて体重をかけるといいかもしれない。かける体重で押す強さを変えられるので、初心者からヘビーユーザーまで一台で対応できるのがロングセラーの要因の一つだと思う。

 今では帰宅して荷物を部屋に置いたら、まずはこの上に乗って背筋を伸ばして一日の疲れを癒やしてから食事などに移れるようになった。首・肩用の2球式もいいが、おすすめは背中・腰用の4球式だ。肩もこれで済ませてしまっている。製品の説明書には「使用中は絶対に眠らないでください」とあって、最初はそんなばかなと思っていたのだったが、近頃はうつらうつらしてしまうことも多く、注意書きがある理由がわかった。

 通信販売だけではなくドラッグストアでも売っているし、値段も安くて長持ちするこの快癒器、肩や腰がつらい人は一度試してみてはいかがだろうか。


2球式と4球式の外箱。強力型以外にもいくつか種類があるので、店頭で探す場合は注意して見てほしい押す部分の高さがわかるように一枚。見てわかるように2球式の方が背が高い。また、2球式には髪を巻き込まないようにするための半透明のカバーが添付されている

 

製品名製造元購入価格
New 中山式快癒器 強力型 K型(2球式)中山式産業1530円
New 中山式快癒器 強力型 F型(4球式)中山式産業2490円

 

 

(大木真一)

2012/10/17 06:00