ロジクールの新しいタッチマウスを使ってみた


iPod touchとほぼ同じ大きさのM600
裏側はこのように電池のほかレシーバーも収容できる

 筆者の所有する、ファン多きロジクールのマウス「MX Revolution(略称MX-R)」の調子がいよいよ悪くなった。新しいマウスを買おうと物色していたら、同じロジクールから「2012 CES イノベーションアワード」を受賞した、見るからに目新しいイノベーティブなマウス「ロジクール タッチマウス M600」がリリースされているのを発見。無難にMX-Rの後継的製品を買うか、頭を軟らかくしてみるべく新製品を試すか悩んだ挙げ句、「タッチマウス M600」を思いきって購入した。使ってみればなかなか面白く、実用的であった。

 「M600」は見た印象の通り、1ボタンマウスである。しかし1ボタンマウスでありながら、ホイール付きの2ボタンマウスでもある。というのも、このマウスの上半分はタッチセンサーになっており、マウスを持ち、他のマウスと同じように人差し指でマウスの左上あたりをクリックすると左クリックに、同じく中指でマウスの右上あたりをクリックすると右クリックとなる。また中指でも人差し指でもいいが、マウス表面をホイールがあるように上下になぞると上下に画面がスクロールし、上下でなく左右にするとブラウジング動作において、進んだり戻ったりできる。ホイール同様の垂直スクロールは、指を早く動かせば、画面もそれに応じて早く上下するので、気持ちよくWebブラウジングができる。右手ではなく左手でマウスを使いたい場合は、ロジクールのWebサイトから専用のソフトウェア「SetPoint」をダウンロードし設定すればOK。

 使ってみると、ボタンこそ押下時の「カチッ」という反応はあるが、タッチセンサーを使いつつ操作するので、多少M600を使っていることを意識しないと誤動作してしまうことがある。リラックスしているとき、あるいは集中しているときに、マウスアクションが思ったようにいかないということも、特に利用しはじめのうちはある。

 USBレシーバーはロジクールの複数のキーボードやマウスを繋げられるUnifyingを採用。USBレシーバー自体は小さく、マウス本体内に格納できるなど可搬性の高さが特徴だ。本体は1スピンドルノートと同じくらいの高さ(厚み)しかないが、面積的には男性の手にもフィットする広さ。単3電池2本、ないしは1本で動作するので、ずっしりとしたマウスで操作したい場合は2本で、軽いマウスで操作したい場合は1本を入れて使う。電池の持ちは良い。電池さえ用意すればよく、専用の充電スタンドがないのはいいですな。

 ポータブルながら十分な面積が魅力のワイヤレスマウス。ぐいんぐいんページをスクロールできるのも気持ちいい。タッチセンサーゆえに、なかなか店頭のモックアップなどでは体感できないが、新しモノ好きのチャレンジャーは買ってみるのもいいのではないだろうか。

 

製品名製造元購入価格
タッチマウス M600ロジクール4980円

 

 

(山谷 剛史)

2012/10/29 06:00