秋の長雨にもゲリラ豪雨にもSUSU(吸う吸う)傘ケース


もこもこした部分は非常に細い繊維が集まってモール状になっており、非常によく液体を吸う

 やっとというか、ついにというか、涼しいを通り越して肌寒い季節がやってきた。秋の長雨の時期でもあり、また突発的に豪雨がやってくることもあるので、傘を手放すことができない季節でもある。

 筆者は天候を見て傘を持っていくか行かないか決めるのが苦手なので、常に折りたたみ傘を持ち歩くようにしているのだが、折りたたみ傘を使っていて困るのは実際に雨が降って傘を使用したときだ。傘に付属の袋はたいていの場合防水性はないため、鞄の中で他の荷物まで濡らしてしまう。どこかの店に入ったとき、長い傘ならビニール袋や傘立てがあるわけだが、折りたたみ傘はそうもいかない。そんなわけで折りたたみ傘がしまえる防水ケースを探して見つけたのがこのSUSU傘ケースだ。

 以前折りたたみ傘を買ったときにも、このもこもことした傘ケースは気になっていたのだが、今回買って使ってみて、わりとしっかりした防水性と、モール部分の吸水性に感心したのだった。折りたたみ傘がまだ新しく撥水性能が落ちていないせいもあるのかもしれないが、軽く水気を払った後折りたたんでこの傘ケースにしまえば、鞄の中で水が出てきてしまうことはなかった。もし傘がかなりぬれていた場合は、モール部分で一通りぬぐってからしまえばいいだろう。

 表面にはポケットのようなものがついていて何に使うか不思議だったのだが、メーカーのWebサイトにある紹介動画を見るに、ここに手を入れて鞄や上着などを拭くためにあるようだ。この時にファスナーを閉じて使えるようにファスナーはリバーシブルの作りになっているのだが、普段傘ケースとして利用する際にファスナーのつまみの部分が内側に入ってしまい、いちいち取り出さなければならないことがよくあるため、ここは普通のファスナーにしてもらいたかったと思う。

 また、この傘ケースはそれほど大きくないため、購入する際には自分が使っている折りたたみ傘を持参し、収納しきれるかどうか確認した方がいいだろう。筆者の折りたたみ傘は、畳んだ状態の長さが24.5cmくらいあり、メーカーサイトで推奨している24cmを超えてしまっているが、なんとか収納できている。

 そんなわけで若干使いにくい部分もあるこの傘ケースだが、長雨の時にしっかりとした防水性があるのは大変に心強い。折りたたみ傘に付属の傘カバーを使っている人も、検討してみる価値はあると思う一品だ。


傘ケースを開いた状態。大きめの折りたたみ傘だと入らない可能性があるので、購入の際には注意したいSUSU(吸う吸う)傘ケース。内側の色はこの緑の他に4色の計5色だ

 

製品名製造元購入価格
SUSU(吸う吸う)傘ケース山崎産業1280円

 

 

(大木真一)

2012/11/5 06:00