本日の一品

スマホ・タブレット・PCのバックアップに役立つポータブルストレージ

ミニUSBコネクタの横にはリセット穴もある
iPod Touchで利用中の様子

 スマートフォンやタブレットが普及し、あわせてクラウドサービスも普及し始めており、いよいよ外部ストレージの心配はいらなくなってきてそうなこのご時世。しかし、その常識が通じるのはブロードバンドが普及している日本などの先進国での場合だ。途上国に行けば、回線速度は1Mbpsも出ればブロードバンドと胸を張る地域もあるし、そこそこ回線速度は早くても海底ケーブルを通るからやはり回線速度は遅くなるし、ネット規制の強い国においては海外のインターネットサービスをことごとく追い出していたり、情報がだだ漏れだったりする。そう考えると、経験則も含め、インターネット上のクラウドサービスは外国、特に途上国では有用なストレージサービスにはなりにくい印象だ。

 とはいえ、海外にスマートフォンを持って行くとき、クラウドサービスのような外部ストレージによるファイルサーバー機能を活用しないのはもったいない。最近は子連れのお母さんが、子供に静かになってもらうべくスマートフォンやタブレットで動画を見せている場面に出会うが、日本の通信回線が使えない海外に出かけるときには、子供向けの動画をいつでも引き出せる一品があれば心強いだろう。

 筆者は仕事の関係で、中国をはじめとしたアジア地域で利用できる、PCやスマホにも対応したポータブルストレージはないかと捜し、見つかったのがトランセンド(Transcend)のポータブルストレージ「StoreJet Croud」だ。32GB、64GB、128GBのラインアップがあり、いずれも中にはSSDが入っているので衝撃にはHDDほどにナーバスにならなくていいわけだ。またSSD搭載なので重さは100gを切り、見た目以上に軽い。

 ポータブルストレージのお約束としてUSB2.0経由でPCとデータをやりとりできる。加えてWi-Fiによる共有機能があり、iOS搭載機種でもAndroid搭載機種でも、無料の専用アプリをダウンロードしインストールすることで利用できる。このアプリにはスマートフォンで写真を撮り、その写真を直接「StoreJet Croud」に保存する機能のほか、アプリ自身にプレーヤー機能があり「StoreJet Croud」内に保存された画像や動画を再生することも可能だ。

 本体にはバッテリーが内蔵されており、バッテリー駆動時間は動画再生時で公称6時間となっている。本体上のインターフェイスは電源スイッチのみとシンプル。本体上にはバッテリー残量が少ないときにマークが出るが、必要なときだけ電源を入れて使うのでバッテリーは長持ちするし、デジカメで撮った写真の保存には必然的にPCを介することになり、USBポートにつないでデータ転送する際には充電するので、電源が切れて困るということは少ない印象だ。

製品名製造元購入価格
StoreJet Croud(64GB)Transcend7480円

山谷 剛史