本日の一品

プレゼンはかどるコクヨの「黒曜石」

指用とレーザーポインター用の2つの装着具を用意。ポーチも付属
指輪というにはちょっと大きい。でも大きいから誤操作は起きにくい

 最近の文具メーカーは、ハイテクなビジネス文具をリリースしていて面白い。「コクヨのヨコク」という言葉で惹かせるコクヨは、同様のネーミングセンスでプレゼンツール「黒曜石」をリリース。そのネーミングに加え、指輪のデザインや肝心の機能が面白そうなことから、深く考えず購入ボタンを押したのだった。

 コクヨの「黒曜石」は、機能的にはパワーポイントやKeynoteなどのプレゼンテーションソフトを利用時に、スマートに画面の操作ができる製品だ。本来、黒曜石(オブシディアン)は黒い火山岩で、コクヨの黒曜石もやはり黒い。そして、指やレーザーポインターにはめて使うのである。ビジネス上もっとも気合を入れる瞬間のひとつであろうプレゼンテーション時に活躍する製品なのに、童心に戻れるようなコンセプトだ。

 本体の電源はボタン電池で、連続使用時間は15時間。本体側面には電源スイッチがあり、利用するときだけONにする。本体上部には中央に大きなNEXTボタンと、左にはBLACKOUTボタン、右にはBACKボタンがある。また電源のオンオフやバッテリー残量がわかるLEDランプが上部で光る。パワーポイントで利用する場合、NEXTボタンを押すと(感覚的にはマウスの左クリックのようだ)ページ送りができ、また2秒以上長押しすると、「F5」と同じくスライドショーが実行される。BACKボタンはその逆で、1クリックでページ戻し、長押しでスライドショーの終了となる。またBLACKOUTボタンは、その名の通り押すとブラックアウトする。パソコンに装着する受信機はBluetoothなどではなく専用のもので、受信機と「黒曜石」は15mまで離れて利用が可能だという。

 いろいろ試したところ、個人的には左の人差指に挿すのがお気に入り。というのもプレゼンテーションをする側は、利き手でPCを操作し説明することもあるかと思うので、プレゼン時にはあまり反対の手は使うことはない(せいぜい利き手とともに“ろくろ”を回すくらいである)。また、利き手でない手(筆者なら左手)に装着することにより、利き手でプレゼン画面を指して説明できるなど、自由が利くようになるのだ。名前とデザインだけが先行しがちだが、結構使える一品なのだ。

製品名製造元購入価格
黒曜石 ELA-FP1コクヨS&T3250円

山谷 剛史