本日の一品

もっともPCライクに仕事のできる「Surface 2」+「TypeCover 2」

 10月中旬、筆者は「あぁー、iPad Air欲しいなあ。色はシルバーだな」と買う気マンマンだったのである。高速化された処理速度、軽量化された本体。そして多数のアプリ群。非常に魅力的ではないか。しかしながら、10月24日に「Surface 2とSurface Pro 2を10月25日より日本で発売します」とMicrosoft日本法人が発表したとき筆者は一気に「Surface 2」に心が傾いた。

「Surface 2」と「TypeCover 2」。TypeCover 2はブルーをチョイスした
5年以上利用しているネットブックから世代交代を果たした

 第一に、筆者が求めているタブレット端末はいかに快適に仕事ができるか、そして第二に「Windows RT」を触ったことがない、というのが理由だ。筆者は今年だけでも「iPad mini」「dtab」「Nexus7(2013)」と購入し、すべての端末にBluetoothキーボードを装着している。それは、いかに屋外で原稿執筆が快適にできるのかを求めていると言っても過言ではない。一世代前の「Surface RT」も気にはなっていたが、対応アプリがあまりにも少ないと聞いていたので却下。筆者の個人的な見解だが、端末は箱であり、魅力を引き出すのは便利なソフト(アプリ)に尽きると思っている。

 そして第二の理由である「Windows RT」を触ったことがないという点。所有したことのない端末がどれだけ便利(不便)なのか、未知数である。これはワクワクしないハズはない。アプリの少なさもある程度改善されているのではないかなという淡い期待を込めて、今冬はiPad AirではなくSurface 2を購入することに決めたのである。

 長々と購入に至るまでを語ってしまったが、結論を言うと「これぞ仕事タブレットだ!とっても快適、これを求めていた!」に尽きる。

 筆者は仕事上、WordやExcelを頻繁に利用するのだが、今までのAndroidやiOSではOffice互換アプリで閲覧し、作成や編集は自宅のPCで行っていた。当然互換アプリでも編集は可能だが、どうしても文字化けやレイアウト崩れの可能性があり、あまり積極的に行わなかったという背景がある。Surface 2では、一部の機能こそ制限されているものの、Microsoft謹製の「Office Home and Business 2013 RT」がプリインストールされている。つまり、タブレット一つでOffice文章の作成、閲覧、編集ができる。これにより自宅でわざわざPCと向き合う必要がなく、作業効率がアップした。

 そしてブラウザだが、Internet Explorer 11が標準搭載されている。AndroidタブレットやiPadではサポートされていないFlashにも対応するほか、ありがちな“タブレットで閲覧しているのにスマートフォン用サイトに飛ばされる”といったこともなく、PC用ウェブコンテンツが表示されるので、PCのかわりとして十分に利用できる。

 主に原稿執筆において活躍しているSurface 2なのだが、忘れてはいけないのがキーボードの存在。文頭でも触れたが、今まで購入したタブレットは原則Bluetoothキーボードを装着して使っていた。今回購入した「Surface 2」は、幸い純正で脱着式のキーボードカバーが用意されていた。感圧式センサー搭載の「TouchCover 2」と打鍵感のある「TypeCover 2」である。両方とも“2”と付いているだけあり、2世代目のキーボードカバーだが、大きな特徴としてはキー印字が光るというものである。筆者の場合、新製品発表会のプレゼンテーション中など薄暗いシーンで、タイプングすることも多い。そんなときキー印字が光るというのは大きなアドバンテージになる。

 より快適で高速に入力できるよう「TypeCover 2」をチョイスした。薄型かつディスプレイ保護カバーも兼ねているということで、キーストローク自体は非常に浅いがサクサクとストレスなく入力でき快適の一言に尽きる。また、今回のSurface 2/Surface Pro 2の売りとして2段階調整のキックスタンドがあげられる。これもさまざまな場面に応じて角度を調整できるので便利。剛性もしっかりと保たれており、安心して利用できる。

TypeCover 2はキーも広めにとられており、非常にタイプしやすい
TypeCoverの背面はさわり心地のよいフェルト加工。若干汚れが気になる
キックスタンドの裏側にはMicrosoftのロゴが。見えないところにもおしゃれを忘れません。そしてmicroSDカードスロットもここ
TypeCoverは脱着式の接点があり、Bluetoothキーボードにあるようなペアリング設定は不要。ガチャっと取り付けるだけで利用できる

 非常に便利に利用させてもらっているSurface 2なのだが、タブレットで重視される肝心のバッテリー持ちはどうだろうか。スペック表を見る限り、駆動時間約10時間となっている。実際に筆者が執筆やweb閲覧をしてみたところ、約9時間程度連続で利用できた。ディスプレイは60%程度の輝度で、環境にもよるが10時間程度は利用できそうだ。ディスプレイ輝度を抑えればさらに長時間持ちそうだ。つまり、一般的な利用であればACアダプターを持ち歩く必要がなく、荷物の削減となり助かる。もっとも、ACアダプターも小型であまりかさばらない。

 と、ここまでべた褒め感のある感想を述べてきたが、当然「ちょっとこれは」と思う部分もある。懸念していたアプリである。Windows RTでは従来のWindows用アプリケーションは利用することができない。「ストア」で選択できる対応アプリのみが利用できる。筆者のよく利用するサービスの「Evernote」「Dropbox」「Twitter」「Amazon」や電車の乗り換え案内などもあり、充実しているのかな?と思う。一応「Facebook」もあるのだが、英語版であり日本語化されていないので、これはローカライズを待ちたいと思う。このようにプリインストールのOfficeやメールアプリ以外にも便利なアプリが充実してきたのかなという印象だ。しかしながら、ATOKのようなIMEや、Google Chromeのようなブラウザアプリは無い。これはWindows RT向けIMEアプリやブラウザアプリをMicrosoftがアプリベンダーに対して認めていないためであるが、今後の規制緩和にぜひとも期待したい。

 定番アプリがそろいつつあるWindows RTのアプリ環境であるが、裏を返すと「定番以外は選べない」状態でもある。「このアプリはどうかな、使い勝手はいいかな、楽しいかな」とさまざまなアプリをウィンドウショッピングのように選ぶ楽しみはまだ無さそうだ。

 非常にパソコンライクに利用することができる「Surface 2」は、筆者の中で2013年もっともアツいタブレットだと思う。それだけ、今までのタブレット端末で苦手だったOffice関連の処理やPC向けWebサイト表示が一気に改善された。

 なお、ここまでパソコンライク、PCに近いよと書き連ねているのであれば「Surface Pro 2」を購入すると良いじゃないとなりそうなものだが、あれはタブレット型のWindows PCであり快適なのは当然で、パソコンを購入しているのと大差ない。「Surface 2」のWindows RTの「パソコンみたいだけれどもよくわからない」程度が非常に萌えるのである。

フルサイズのUSBスロットがあるのもSurfaceの特徴。PCライクに利用できる
背面はメタルボディにカメラとSurfaceのロゴ。こすり傷を作りそうでちょっと怖い
重さは約676g。持ち歩くのには問題ない重さだ
艦隊これくしょんが快適に遊べるそうなので、ビックウェーブに乗れといわんばかりに始めてみた。電車の中でやる勇気はまだ、ない
製品名 製造元 購入価格
Surface 2 32GB マイクロソフト 44800円
Type cover 2 マイクロソフト 12980円

(布施繁樹)