本日の一品

横からも目立つ自転車にするLEDライト「FERRIS mini」

「FERRIS mini」のパッケージおもて面。電池も付属している

 冬至を過ぎ、少しずつ日は延びているのだろうが、それでも東京では16時頃から薄暗くなり始め、18時をまわるともうすっかり暗くなってしまう。自転車で走り回っていると暗くなって周りが見えにくくなるのも困るのだが、周りから見えにくくなって事故に巻き込まれるなんてことになれば、もっと困るところだ。

 もちろん反射材などを取り付けて目立つようにはするのだが、前後だけではなく側面から見ても目立つようなものはないかと思っていた。晩秋から100円ショップなどを含めていろいろ探し回って最後にたどり着いたのが、今回紹介するPIAAの「FERRIS mini」だ。色で目立ってもしょうがないので、LED色は白を選んだ。

 大型で光が強いタイプの「FERRIS」を選択しなかった理由は大きく2つある。ホイールに取り付けたときに重さが偏ってぶれるのを少しでも減らしたかった点と、電池寿命を考慮してのことだ。重量の偏りによるブレはバルブに取り付けるタイプでは不可避なのだが、多少でも少ない方がよい。その場合、FERRISのようなバルブに取り付けるタイプではなく、スポークに取り付けるタイプの物を点対称の位置に2つ使うのがいいだろう。また、FERRISとFERRIS miniはいずれも電源としてLR44を3個使うので、同じ容量ならLEDが少ない方が長持ちする道理である。現在使い始めて1カ月ほどになるが、まだまだ問題なく発光している。

内容物一覧。左上の黒いキャップとその下のスプリングワッシャは今回使っていない
LEDの光らない側。銀色の中に茶色いにょろにょろがある部品が光センサーで、金色の円筒形が振動センサーだろう

 FERRIS miniは英米仏全てのバルブに対応しているが、筆者の自転車は仏式バルブなのでまずアダプターを取り付けてから本体を取り付けた。どちらもねじ込むだけなので難しくはないのだが、締め込んだ位置が問題になった。写真を見てもらうとわかるが、LEDの光が出るのは1方向なのでうまい位置でねじ込みが止まらないと片側からしか光が見えないということになってしまう。筆者は両側から見えることをあきらめて右側面に光が出るように締め込んでみたが、できれば両面から光が見えるように改善してほしいところだ。

自転車に取り付けたところ。20インチの小径車なので、結構内側で光ることになる
手でペダルを回して撮影。写真では一周していないが、実際には円形に光って見える。空回りさせると振動が検知できないのでだんだん暗くなってくるが、実際に走ると振動があるために明るさが持続する

 振動センサーと光センサーがあるということだが、まだ明るい時間帯でも振動を与えると光るので、光センサーの感度はそれほどでもなさそうだ。まぁ暗くなっても光ってくれないよりはずっといい。乗っている時は見えないのでどのくらい光っているかわからないのだが、夜にペダルを手で回してみると円を描いているのがわかる。ただこれは小径車だからであって、一般のロードバイクなどでは相当がんばらないと円を描くまでにはならないかもしれない。

 いろいろと苦言も書いたが、夜間の安全性を多少なりとも向上できたことに満足している。暗くて寒い中事故に遭うことはどうやっても避けたいので、これからもいろいろと工夫していきたい。

製品名製造元購入価格
FERRIS Mini QL103PIAA1260円

大木真一