本日の一品

スマホがボールペンに変身する「JACKPEN」

英国生まれのジャックペンは、半実用的な“ウケとりガジェット”だ

 パソコンと携帯電話のイイトコ取りをしたハイブリッド商品であるスマートフォンが発売されてから、もうかなりの年月が経過した。音声会話をすることや、ネットに接続して地図を見たり、ブラウザで調べ物をしたりするにはきわめて便利な道具で、今や現代人にとってはなくてはならないモノの1つだろう。

 パソコンよりもっとコンパクトで持ち運びが簡単なことから、より多くの人達に普及したのだろう。当初はパソコンの機能をそのまま持ち込んだようなアプリも多く、携帯電話というサイズの制約から文字入力も厄介な操作だったが、パソコンとは異なる便利なキーボードや音声入力の進化もあり、それなりに使える道具に成長した。

 しかし、パソコン最盛期にも“紙のメモに描く”という伝統的な人類の行動パターンはすたれることなく、スマホ全盛の今もさほど大きく変わっていない。専用ペンによる筆記テクノロジーに熱心なSamsung社のような企業も多いが、まだまだスマホとは切り離して紙のメモとペンを持ち歩く人は多い。

 今回筆者が知人から頂いた「JACKPEN」はそんな混沌とした時代のスマホコンパニオンな“ボールペン軸”だ。内部のインクは全てブラックだが、3本のボールペン軸がパックされている。

 JACKPENは、携帯時じゃまにならないように、イヤフォン端子内に挿入しておく省スペースのきわめて短いボールペンだ。そしてメモを描く時には、JACKPENを引き抜き、今度は逆向きにイヤフォン端子に差し込めば即席のボールペンとなる。

 JACKPENを使って実際にメモ用に書いてみた。形状からしてイヤフォン端子の奥深く固定されてはいないので、筆記感覚は独特だ。あえて言うなら、ショックアブソーバーの壊れたクルマに乗ってるようなかなりフワフワとした筆記感覚だ。

 それでも、これで小説やレポートなどを書こうなどと思わず、突然訪れるエマージェンシーなシチュエーションで、ちょっとしたメモを取るだけなら有効な手段かもしれない。思わぬところから想定外のモノが飛び出てくる意外性は“目立ちアイテム”としても使えそうだ。

 もちろん、メモの持ち合わせがなければ即座に手の甲や手のひらに描く根性と覚悟は必要だ。そこまでしてスマホにボールペンを取り付けるか、それなら多少の筆記感覚の悪さは諦めてツルツルした液晶の上にスタイラスで記述するかいずれかだろう。

 JACKPENは周囲のウケ取りのジョーク商品としてはきわめてコンパクトで、使っていない時はただの空きスペースであるイヤフォン端子を有効活用できる商品だ。実用性を二番手に考えるならJACKPENはガジェットの最右翼商品だろう。

ふだんは長い方をスマホのイヤフォンジャックに差し込んで携帯する
ペンが必要になったらJACKPENを引き抜き、逆さまに挿せば即席ボールペンだ
3本セットで売られているきわめてコンパクトなボールペンだ
深く刺さっていないので、筆記感覚は多少フワフワ……フラフラ
製品名価格
JACKPEN945円(3本セット)

ゼロ・ハリ