本日の一品

軽さとデザインに惚れた自転車用ハンドルエクステンダー

デジリ「Beam+」

 ロードバイクやクロスバイクといったスポーツ用自転車に乗っていると、ライト、ベル、サイクルコンピューターなどの装備以外にも、カメラやスマートフォンなどを装着したくなってくるのは筆者だけではないはず。そういったガジェットはたいていマウントとともにハンドルバーに直接固定するのだが、すでにライトやサイクルコンピューターなんかが取り付けられていると意外にスペースがなくて困ってしまう。

ハンドルバーの左側は若干余裕があるように見えるが、スマートフォンなど大きめのアイテムの装着は厳しい。ちなみにベルはサイクルコンピュータ左側に取り付けている
パッケージが若干ボロっとなっているところに輸入品らしさを感じる

 ハンドルバーのスペースに余裕がない時は、棒状のアタッチメントを装着して設置スペースを拡張する“ハンドルエクステンダー”などと呼ばれるアイテムを使うのが一般的。ただ、ハンドルエクステンダーは見た目がカッコ悪いか重いものが多く、これまではいまいち導入に踏み切る気が起こらなかった。そんな時見つけたアイテムが、今回紹介する「Beam+」だ。

 台湾のデジリというメーカーの本製品、カラーはブラックの他にオレンジやブルーなど計5色用意されている。カラーバリエーションが豊富なハンドルエクステンダーは珍しく、色を選べる自由にちょっと感動した。ちなみに筆者はハンドルの色に合わせてブラックを選択。

 アルミ素材で本体重量が約24グラムと軽く、見た目もシンプルでクール。また、一般的なハンドルエクステンダーはハンドルバーを挟み込む形で装着するものが多いが、本製品はステムのボルトにネジで取り付ける仕組みのため、自転車と一体感のある見栄えになるのもおしゃれ。製品単体としてだけでなく、自転車全体の見た目まで考えられたアイテムと言えるだろう。

専用の取り付けボルトが4本付属。製品自体は穴空け加工が施されていることもあり非常に軽く、ボルトの方が重みを感じるくらいだ
パッケージ裏側には取り付け方法がわかりやすく図解

 早速パッケージの図解に従って取り付けてみる。まずはステムのハンドルクランプ下側にある2本のボルトを、本製品に付属された大きい専用ボルトと交換。その後、本製品に小さいボルトを通し、大きいボルトの穴に挟み込んで装着する。ハンドルエクステンダーの取り付けにしてはやや面倒な作業だが、何度も行うようなものではないと思えば気は楽だ。

本製品が上向きになるように取り付けたが、他のガジェットと干渉しやすいのが難点。ワイヤー類が邪魔にならない自転車なら、下向きに取り付ければ解決できるだろう

 本製品のバー部分の外径は22.4mmと細め。取り付けるガジェット側のバンド径が対応しない場合もあるため、あらかじめ確認しておこう。また、穴開け加工で軽さを追求しているがゆえに強度にはやや不安が残る。取り付け方法もボルトで挟むだけということもあって、本製品は重いものを固定するのにはあまり向いていないかもしれない。軽めのライトやサイクルコンピュータなどを取り付けるとよさそうだ。少々汎用性に難があるが、その分デザインや軽さにこだわりを感じた一品だった。

ハンドルバー左側に着けていたライトと、余っていたライトを装着して光量をアップさせてみた。大光量のライトを1つ取り付け、サイクルコンピューターを本製品側に移動させて、ハンドルバーの空きスペースをさらに増やすのもアリだろう
製品名販売元購入価格
Beam+ハッピーライディン2625円

藤縄優佑