本日の一品

PCやスマホを使わずにビデオメッセージカードが贈れる「ViMeCa」

 離れたところに住む両親や親戚に、近況を伝える写真を送ったりする時には、プリントしたものを郵送している人も多いのではないだろうか。かくいう筆者もその1人。メール添付で写真を送ったところで、それなりにお年を召した方がきちんと受信して見られるかどうか不安がある。それに、飾ってもらうことも考えると、やっぱりプリントされたものの方が何かと便利だろうし。

 ただ、写真よりリアルに伝えられる動画を見せたい時は、相手がライブカメラ付きPCやスマートフォンでビデオチャットできるほどの“腕”を持っていない限り、なかなか気軽にはやりとりできない。あるいは「YouTubeで見て!」なんて言う方法もあるかもしれないけれど、理解してもらえるかどうか怪しいものだ。しかし、「ViMeCa(ビメカ)」を使えばこれらの問題は全部一気に解決しちゃうのである。

ビデオ録画と再生が単体で完結する「ViMeCa」
「ViMeCa」のパッケージ

 「ViMeCa」は“Video Message Card”を略したもので、文字通りビデオメッセージを作れるカード型のアイテム。A5サイズで1cmほどの厚みがあり、真っ白な外装のアルバムっぽい見た目。開いた中には中央に4.3インチの液晶ディスプレイが埋め込まれ、録画ボタンと再生ボタン、小さなカメラレンズとスピーカーだけがあり、ごくシンプルでプレーンなデザインとなっている。

外装は表も裏もほぼ真っ白。見開き左側のスペースも含め、絵や文字で直筆メッセージを書きやすい
録画ボタンと再生ボタンは凹凸がなく、軽く押し込むとボタンをクリックした感触とともにスタートする
いわば“インカメラ”なので、自撮りの要領で撮影することになる

 録画ボタンを押せば“自撮り”の要領で何度も繰り返し撮影でき、好きなだけ再生も繰り返せる。内蔵メモリは60MB弱で、最長4分間ほど録画できる。ただし、録画ファイルは撮影ごとに内部的に上書きされる形になっているので、残る映像は最後に撮影したものだけ。そのぶん使い方はものすごく簡単なわけで、電子機器の操作が苦手な人でも全く戸惑うことなく使えるんじゃないだろうか。

カメラ映像はわりと寄り気味。腕を伸ばして持たないと顔が“どアップ”になってしまうが、このおかげで「ViMeCa」を持っている手や腕が写り込みにくいというメリットもある

 これさえあれば、PCなどを持っていない相手にも気兼ねすることはない。動画撮影してそのまま郵便などで送れば、受け取った相手はボタンをポチっと押すだけで、即座に録画された内容を見ることができる。開いた状態であれば自立するから、フォトフレームみたいに飾ってもらうのにも好都合だ。相手にも近況を撮影して送り返してもらい、ビデオメッセージの交換をするといった活用の仕方もアリだろう。

 なお、内蔵バッテリーによる稼働時間は70~80分程度とされているので、下部に設けられたmini USBポートと付属のUSBケーブルを使って適宜充電しなければならない。この点だけは相手に説明しておく必要がありそうだ。USB充電する手段のない相手には、ACアダプターも一緒に送ることを考えないといけないかも。

mini USBポートで充電可能。PCとUSB接続すればUSBドライブとして認識され、録画ファイルをPCにコピーできる。撮った映像を残しておきたい時に使おう
Macと接続したところ。AVIファイルとして記録されている
動画は解像度640×480ドット、15fpsのXviDフォーマット。音声は64kbps/16kHzのMP3となっている
仕様上はA5サイズで、実測したところ幅213×高さ148×厚さ11mm。包装やUSBケーブルを同梱することなども考えると、郵送では250g以内の定形外郵便扱いになるだろう。その場合の国内送料は240円
製品名製造元購入価格
ViMeCa株式会社DOKE3980円

日沼諭史